佐渡島の渡辺陶三作無名異焼急須が3種類入荷

[2017.11.14] Written By


佐渡島の渡辺陶三氏作の茶器が入荷しました。
今回入荷した茶器は、秋津無名異酸化焼成、秋津無名異炭化還元焼成、無名異常赤急須の3種類です。

それぞれの土の特徴

それぞれの土の特徴ですが、以下のチャートに味を横軸(広がり)と縦軸(奥行き)で表しております。この表はお茶の味を表現するのに便利です。

秋津無名異酸化焼成

味のふくよかさ、香りの広がりを求めた場合、秋津無名異の酸化焼成がお勧めです。香りに広がりが付与されるため、秋津無名異酸化焼成の茶器は、紅茶や烏龍茶に対してとても相性が良く、お茶がとても華やかになります。ダージリンティとの相性もよく、香りがより強く感じられます。また、煎茶に対して用いた場合、雁が音を飲んでいるようなふっくっらとした印象へと変化します。近年の日本茶の多くは茎を除いているために、お茶にふくよかさが不足がちですが、秋津無名異の酸化焼成は日本茶を非常に円みのある味へと変えます。

秋津無名異炭化還元

炭化還元もお茶をとてもふくよかにしますが炭化還元の場合、味の奥行きがより強く、お茶の後味がより印象的に感じられます。紅茶、烏龍茶、緑茶、プーアル茶等、あらゆる種類のお茶との相性が良い土ですが、より深みのある味わいを呈します。華やかさが少し軽減される代わりに、後味が深くなり、印象が深くなります。

無名異上赤

無名異上赤に関しては、今回発売した3種の中では最もボディが軽めです。したがって、お茶の香りの広がりはそう強くありませんが、その分、余韻が際立ち、お茶の香りの戻りが強く感じられます。ボディの強弱は、あくまで好みの問題であり、お茶を普段から沢山飲みつけている人は、徐々にボディ軽め、余韻深めのお茶へと嗜好がシフトする傾向があります。上赤はお茶の味に膨らみが少なめな分、奥行きが、余韻の長さが際立ち、味重視の人に好まれます。

極小豆急須入荷

今回は秋津無名異の後手豆急須も入荷しました。女性の手の平にも収まるような40-50mlの極小の急須です。

生磨き仕様の茶海も入荷

生磨きの茶海/湯冷ましも入荷しました。シンプルでスッキリとしたデザインに仕上がっております。

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