陳年雲南紅茶

[2008.05.25] Written By

中国行きは相変わらず延期し続けております。
現時点の計画としては、日本からマレーシアに戻る途中による予定です。と言うのも、その時期になると、ジャスミンが最盛期を迎えるため、ジャスミンの加工の最前線を視察することが出来ます。
ところで、今は新茶の時期と言うこともあり、多くのサンプルが手元に送られてきております。
実は新茶とは関係ないのですが、極めて面白いお茶のサンプルを入手しました。
それは陳年雲南紅茶、つまりビンテージ物の雲南紅茶です。1998年に生産された紅茶を10年間寝かした製品です。
雲南省と言えばプーアル茶の産地としても知られており、雲南紅茶にはプーアル茶同様にアッサム種系の大葉種が使用されます。
早速、試飲を行いました。
乾燥茶葉からは、紅茶の香りと相まって、甘い香りがしており、「普通の紅茶とは違うな」と感じました。
お茶の色は雲南紅茶特有のまっ赤な色をしており、中国紅茶特有の香りがしておりました。
ところが、お茶を飲みこんだ瞬間、「お茶が喉に吸い付くかのような感覚」を覚えました。
質の良いビンテージプーアル生茶と同じで、お茶が強烈にスムーズゆえにまるで油を飲んでいるかのような感覚でした。
お茶は10煎近く入れることが出来、2煎目以降は蒸らさず、「お湯を入れた直ぐ出す」という動作を繰り返しました。プーアル茶を淹れるときの基本方法です。
このお茶はとても変わっており、日本にも是非紹介したいと考えております。
ただその為にはどうしても乗り越えなければならない関門があります。他でもない農薬問題です。
ビンテージ物の紅茶の安全性は分析を行わない限り確認が難しく、その為にはSGS等の分析機関に依頼するほかありません。
出来るだけ早く日本のマーケットに紹介出来るよう頑張りたいと思います。
今後、手元にあるあまり美味しくない紅茶は室温で長期間保存してみることにします。数年の保管をしただけでも甘みが増し、まるで違う紅茶になります。
因みに、私はマレーシアに数日~1週間滞在しております。マレーシアにお住まいで陳年雲南紅茶を試飲してみたい方は是非店に遊びにいらしてください。
IMG_2805.jpg
白/黄色に見える部分はゴールデンチップ(芽の先端の部分)です。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

佐渡島の渡辺陶三製作:野坂粗土酸化焼成の茶器が入荷
佐渡島の陶芸家、渡辺陶三氏による「野坂粗土酸化焼成」の茶器を発売いたしました。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm   野坂は佐渡島の沢根にある地区名で、相川金山に …
2300mの野放茶園産、高山白茶を発売
高山白茶を発売しました。 このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。 1. 標高2200-2300mに位置する茶園 2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園 非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく …

最新の記事 NEW ARTICLES

佐渡島の渡辺陶三製作:野坂粗土酸化焼成の茶器が入荷
佐渡島の陶芸家、渡辺陶三氏による「野坂粗土酸化焼成」の茶器を発売いたしました。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm   野坂は佐渡島の沢根にある地区名で、相川金山に …
2300mの野放茶園産、高山白茶を発売
高山白茶を発売しました。 このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。 1. 標高2200-2300mに位置する茶園 2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園 非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく …
標高2100mの無農薬・無肥料茶園産の高山紫茶2024
2024年産の高山紫茶を2種類発売しました。 https://hojotea.com/item/d53.htm 2種類とも、同じ生産者が同じ地域内に保有する茶園の茶葉ですが、茶園の位置が異なり、また、生産日も異なります。 …
大雪山野生茶(普洱生茶)2024の散茶を限定発売
大雪山野生茶は、雲南省臨滄市永徳県の大雪山に自生する野生のカメリアタリエンシスから作られたプーアル生茶です。 野生茶とは 野生茶とは、樹齢が高いお茶や野生化したお茶ではなく、山に自生している天然のお茶を指します。 過去に …
鳳凰単叢烏龍茶の産地、潮州市鳳凰鎮を訪問(2024)
先月、鳳凰単叢烏龍茶の産地である潮州市鳳凰鎮へ、仕入れと生産者との打ち合わせを兼ねて出張しました。ちょうど台風の時期と重なり、山から潮州に戻れなくなるなどのハプニングもありましたが、無事に仕入れを終えました。鳳凰鎮にはこ …
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須、宝瓶各種入荷
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥の茶器が入荷しました。 今回入荷したのは、丸型宝瓶、急須、絞り出し、茶海です。 https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm 数百年前に古琵琶湖の湖底に沈殿した …
佐渡島:渡辺陶三作、無名異上赤茶壺と宝瓶が入荷
渡辺陶三氏作の無名異常赤急須および宝瓶が入荷しました。今回の入荷品は、後手タイプが中心です。 https://hojotea.com/item/tozo_joaka.htm 非常に稀少な上赤 「上赤」は、佐渡島の相川金山 …
非常に稀少な野生茶、永徳野生白茶2024を発売
永徳野生白茶を発売しました。このお茶は2021年に一度発売されましたが、瞬く間に売り切れ、その後の入荷はありませんでした。質が高く、個性的な香りで当店でも非常に人気の高いお茶です。 永徳野生茶は、雲南省臨滄市永徳県で、牛 …
2024年産の古樹白茶を発売: 雲南省にて生産監修することで品質向上
2024年産の古樹白茶を発売しました。 今年は、私たちが自ら現地に滞在し、茶葉の選定から生産に至るまで現場で監修したことで、自信のある仕上がりになっております。 https://hojotea.com/item/w25. …
単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …

PAGETOP