雲南省臨滄烏木龍の村で食べた珍料理

[2012.05.16] Written By

R0010300.jpg
今回、重点的に訪問した雲南省大雪山周辺地域ですが、中国国内のバイヤーで訪れる人も少なく、まして、外国人が来ることは殆ど無い街でした。
ニュースなどを見ていると、中国人は日本人が嫌いという錯覚を持ちますが、それはメディアや政治家が煽っているだけです。
ビジネスで中国を訪れると、温かく歓迎してくれます。また、付き合いを増すにつれ、お互いが理解でき、そうなると人と人の関係に発展します。
国土の広い中国には、当然悪い人もおりますが、優秀で信頼できる人もおります。「中国だから、、、」と国のイメージだけで偏見的な見方をするのは正しくありません。
中国奥地で信頼できる人と出会え、親しくなれるのは、この仕事をする喜びでもあります。

さて、話は変わりますが、中国でもあまりに田舎地帯へ行くと、私はまるでセレブ(パンダ?)のような扱いを受けることがあります。
どういう事かというと、生産者は私を色んな人に紹介したり、食事に親戚、兄弟、同業者、友人等、色んな人が飛び入りで参加します。
皆、「自分の所には日本から遙々お客さんが来たんですよ!凄いでしょ?」と言うことを「さり気なく」人に見せたいのです。
私はその都度、新しい面々と打ち解けないといけないので、結構疲れます。ただ、最近はこういった状況にはかなり慣れました。
レストランなどに行くと、「開業以来初めての外国人のお客さんなんだから失礼がないように」と生産者の人がレストランのオーナーと話をしてたりもします。

烏木龍での豪華な接待

中でも最も印象的だったのは、烏木龍という大雪山と雲県の中間にある街に行ったときのことでした。
標高2000Mにある、小さな街だったのですが、夕食になったらいきなり、その町の町長さん、副町長さん、更に、レストランに着いたら、共産党の街の責任者が全員集合しておりました。(汗)
共産党の責任者と町長の関係は、会社で言う所の、会長と社長の関係、或いは、株主と社長の関係と似ております。共産党の責任者は、実効支配をしている物の、公的な場には顔を出しません。
どうやらそのお茶会社の人が招集をかけたようです。気がつけば、少数民族イー族の生産者はスーツを着ておりました・・・・。
R0010308.jpg
烏木龍の町並みと、町並みに似合わず、スーツを着ている生産者

そして、その日に出てきた食事が最高でした。
メイン料理は烏木龍の脇を流れる川で採れた野生のカエルのスープでした。
私にとってカエル料理は普通に楽しむことが出来る食材です。
東南アジアではカエル料理はごく当たり前で、鶏肉を更に軟らかくした感じの食感です。
多分、雛を食べたら同じような味がするのでしょうね。
そんな私を唸らせたカエル料理がこちら↓でした。
R0010304.jpg
手が見えますよ、、、、
R0010307.jpg
カエルは好きだけど、皮は向いて欲しいです。頭と手も出来れば除去して頂けると・・・・。
しかし、この非常に「政治的」な夕食の場では、私はひたすら笑みを絶やさず、カエルも喜んで食べました。
本当はビデオ撮影をしたかったのですが、さすがにそれが出来る雰囲気ではありませんでしたので、写真のみです。
それにしても、見た目に反して非常に柔らかく、臭みも全く無く、美味しいカエルでした。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

2022年産の鳳凰単叢老欉柿花香単株と桂花香単株を発売
2022年産の鳳凰単叢老欉単株茶を2種類発売しました。 何れも極めて樹齢の高い木ゆえに、非常に奥行きのある、長い余韻のお茶です。濃い後味に加え、1年以上の熟成による、濃厚な香りをお楽しみ戴けます。 鳳凰単叢老欉柿花香 単 …
ダージリンファーストフラッシュとオータムナル紅茶を発売
ダージリンを2種類発売しました。今回の新商品は、Arya茶園の春摘みファーストフラッシュのルビーと秋摘みオータムナルのルビーです。春摘みのルビーは4月に仕入れ、その後無酸素状態で熟成させることで、香りをさらに高めました。 …

最新の記事 NEW ARTICLES

野生茶を求め雲南省臨滄市南西部の山村へ
現在、雲南省臨滄市の南西部にてお茶の仕入を行っております。 当店にとって重要な商品の1つに野生茶があります。野生茶は製茶はもちろんですが、原料確保が一番大きな課題です。 今回、新たに野生茶が有る場所があるらしいと言う情報 …
雲南省のお茶産地にてプーアル茶、白茶、紅茶の生産
3月24日から中国の雲南省臨滄市の南西部、永德、鎮康県にてお茶の仕入れ、生産を行っております。 雲南省は世界一と言っても過言で無い極上の原料がある反面、生産に対する管理が甘いため、出来合のお茶を仕入れたのでは、理想とする …
2022年産の鳳凰単叢老欉柿花香単株と桂花香単株を発売
2022年産の鳳凰単叢老欉単株茶を2種類発売しました。 何れも極めて樹齢の高い木ゆえに、非常に奥行きのある、長い余韻のお茶です。濃い後味に加え、1年以上の熟成による、濃厚な香りをお楽しみ戴けます。 鳳凰単叢老欉柿花香 単 …
ダージリンファーストフラッシュとオータムナル紅茶を発売
ダージリンを2種類発売しました。今回の新商品は、Arya茶園の春摘みファーストフラッシュのルビーと秋摘みオータムナルのルビーです。春摘みのルビーは4月に仕入れ、その後無酸素状態で熟成させることで、香りをさらに高めました。 …
標高2100mのシングルガーデン産プーアル生茶、 火地古樹生茶2021を発売
火地古樹生茶2021を発売しました。 このお茶は、小さな単一茶園(シングルガーデン)のお茶のみから加工されたプーアル生茶です。 https://hojotea.com/item/d147.htm シングルガーデン産のお茶 …
ペットボトル入りのお茶の味に大きく影響するビタミンCの存在
近年、多くの人々にとって、お茶を飲むということはペットボトル入りのお茶を飲むことが普通な今日この頃ですが、本コラムでは、ペットボトル入りお茶の特徴的な味に焦点を当ててみたいと思います。 酸化防止目的のビタミンCの添加 コ …
鳳凰単叢蜜蘭香2023と老欉姜花香2022を発売
鳳凰単叢烏龍茶を2種類発売しました。今回販売したのは、蜜蘭香濃香2023 No.1と老欉姜花香2022です。 https://hojotea.com/item/houou.htm 質の良い鳳凰単叢の特徴 良質な鳳凰単叢は …
ちょっと変わった白茶の楽しみ方!驚きの応用アイデアをご紹介
水出しで抽出した白茶と、お湯で淹れた白茶はまったく異なる香りになることをご存じでしょうか?本コラムでは、水出しを更に応用した白茶の楽しみ方を紹介したいと思います。 殺青工程の無い白茶には酵素が残存 白茶の特徴は、製茶工程 …
大雪山野生茶ベースの特注ジャスミン茶:野生普洱茉莉龍珠
半ば好奇心から、大雪山野生生茶をベースとしたジャスミン茶を作ってみました。 日本はもちろん、中国でも極めて珍しいお茶ができました。 https://hojotea.com/item/s08.htm ジャスミン茶を特注生産 …
ミルクの香りがする烏龍茶とは?
お客様から偶に「ミルクの香りがする烏龍茶」を紹介してほしいとお電話頂く事があります。また、台湾を訪れた際に飲んだミルク烏龍茶が忘れられないというエピソードも耳にします。このコラムでは、そんなミルクの香りがする烏龍茶に焦点 …

PAGETOP