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佐渡島における無名異焼の生磨きの秘密
- [2009.04.04] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
佐渡島における無名異焼の土は作家がそれぞれに金山周辺から採掘することで集められます。採掘された土は、更に細かく粉砕され、水に溶かした跡にメッシュを通す事で細かなサイズの粒子だけが集められます。現在、作家が自ら天然の土を仕入れ、精製している産地は極めて希です。
ちなみに無名異土だけではあまりにサラサラで粘性が無いために、轆轤でひくことが出来ません。そこで粘性の高い「のさか」という白泥~黄泥風の土が一定割合添加されます。無名異焼の特徴である、硬く焼きし待った状態は野坂の土による貢献度が大きいそうです。
無名異焼には他産地にほとんどない、重要な工程が有ります。それは「生磨き仕上げ」と言われる工程です。轆轤で作られた作品は、室温下で乾燥され、半乾燥状態になります。通常はこの状態で即焼いてしまいますが、無名異の場合、ここで生磨きが入ります。
生磨きとは、竹・金属・石のへらを使い、表面を締めてゆく工程です。へらを押しつけながら締め上げるため、表面がぐっと締まり、さらにツルツルになります。他の産地でも急須を機械的に研磨、したり鉋で表面を削る場合がありますが、生磨き作業は全く別です。
生磨き仕上げの目的な表面をツルツルにすることではなく、指で強く押すことで締め上げることを目的としております。生磨きを行うことで、持ち手や注ぎ口とボディ部分との境目をまるで枝が木から生えているように自然に仕上げることができます。この工程には膨大な時間が必要で、このためにこの工程を嫌がり、生磨き工程のない作品を中心に製作活動をされている作家もいるようです。ほんとうに時間と手間と熟練の技術を要する無名異焼独特の工程です。まるで絹を触っているかのような無名異焼独特の肌触りは、苦労して行われる生磨き工程と良質の土とのコラボレーションによる産物だったのですね。
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