• ホーム >
  • お茶の品質を決める各種要素

良いお茶はミネラルが豊富で有ることが重要条件ですが、これを満たすお茶を探せば、お客さんに喜んで貰えます。
お客さんはフレーバーやら後味やらと、そこまで深く考えてお茶を飲むわけではありませんが、ミネラルが豊富なお茶は万人が無意識に美味しいと思います。つまり、ミネラル分が豊富なお茶を作り出す条件が分かれば、お茶の知名度や値段に関係なく、良い茶葉原料が探索できるわけです。

 

ミネラルを十分に蓄えたお茶はどの様な条件で作られるのでしょう?
意外に知られていない大切な条件として、休眠期の期間があります。
ミネラルは根により吸い上げられるわけですがこれには大変な時間がかかります。
お茶は一番茶を摘んでから20日もすれば次の芽が出てくるわけですが、この2番目に出てくる芽の場合、ミネラルが殆ど含まれておらず、後味が殆ど感じられません。
このことからも、ミネラルを吸収し、蓄えるには多くの時間がかかるわけです。
一般に標高の高い山では、冬が来るのが早く、春が来るのが遅いのが特徴です。更に、高山の場合、昼夜の温度差も激しく、昼間に蓄えた成分は夜に消費されるわけですが、寒い高地の場合、夜の温度が下がることから成分は消費されず茶葉に蓄積されます。
これらの諸条件により高山のお茶は、ミネラル分を多く含み、また、他の成分濃度も高く、概して高品質の茶葉になります。
更に、茶摘みの回数は少ないほど良く、前年度に何度も茶摘みを行った場合、その翌年のお茶は概して良くありません。
また、茶の木は古いほど、根も張ることから、吸い上げるミネラルの量が増えると考えられております。
かの有名な福建省武夷山の岩茶が美味しいのは、岩のせいではありません。正直、中国の茶園は何処に行っても岩があるし、武夷山の岩茶も岩に生えているわけではなく、岩の脇の土に生えております。
武夷山の岩茶の場合、標高も300mと低く(正山小種は除く:1000m)正直、良いお茶が出来る条件を満たしておりません。
それでも尚、有名なのは、一つにただ単に供給量が少なく、需要と供給のバランスが崩れ、値と名声が高まっていることも予想されますが、同時に、木が数百歳と古いために、ミネラルの吸収能力が高く、複雑な味が形成されるとも推察されます。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

渡辺陶三作:秋津無名異、野坂粗土急須他入荷
佐渡島の無名異焼作家、渡辺陶三氏の茶器が多種類入荷しました。 今回は、特に、秋津無名異酸化焼成と野坂炭化還元の急須・茶壺が多数入荷しました。 https://hojotea.com/categ/teaware.htm 秋 …
長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …

最新の記事 NEW ARTICLES

渡辺陶三作:秋津無名異、野坂粗土急須他入荷
佐渡島の無名異焼作家、渡辺陶三氏の茶器が多種類入荷しました。 今回は、特に、秋津無名異酸化焼成と野坂炭化還元の急須・茶壺が多数入荷しました。 https://hojotea.com/categ/teaware.htm 秋 …
雲南白茶、理想を形にする現地生産
3月25日に雲南省に入り、現在まで白茶の製造に取り組んでいます。 本コラムでは、雲南省における白茶生産の実情や、その品質、管理のあり方についてご紹介します。 何故雲南省で白茶を作るのか 白茶といえば、まず思い浮かぶのは福 …
現地からのレポート:2025年の雲南省のお茶の状況について
3月25日より雲南省に来ております。 こちらには5月まで滞在し、現地でのお茶の生産や流通・品質管理を行います。 本コラムでは、今年2025年のお茶の生育状況、相場観などについてインプレッションを述べたいと思います。 気候 …
長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …
自社開発した新製法にて自分たちで仕上げた野生紅を発売
野生紅のロットが2024年産に切り替わりました。 通常であれば特にお知らせすることはありませんが、今回の切り替えには大きな意味があります。 2024年産の野生紅から、私たちが開発した新しい製法を用い、私たち自身の手で作っ …
ミャンマー国境隣接地域産 鎮康古樹熟茶2022 発売
鎮康古樹熟茶2023を発売しました。 普段飲みに適した価格帯のお茶を目指し、非常に僻地の産地から茶葉を仕入れています。 https://hojotea.com/item/d154.htm ミャンマーとの国境を接する鎮康県 …
祁門紅茶の再入荷
暫く品切れになっていた祁門紅茶が入荷しました。 https://hojotea.com/item/b01.htm 祁門紅茶工場産の祁門紅茶 祁門紅茶は安徽省祁門県産の紅茶で、世界的にも知られる銘茶のひとつです。祁門県には …
フルボディの高級熟茶、忙肺古樹熟茶2023 200g餅茶を発売
忙肺古樹熟茶2023を発売しました。当店の熟茶の中でもトップレベルの非常に高品質な熟茶です。 臨滄市永徳県を代表するプアール茶の名産地 忙肺(Mang Fei)は、漢字の意味だけを見ると奇妙な地名ですが、もともと当地の少 …
火地古樹生茶 2022を発売
火地古樹生茶 2022を発売しました。 数年間の熟成を経て、爽やかで透明感のある甘い香りが際立つお茶です。 高山の自然栽培茶園産 火地は私達がお付き合いしている農家が保有する、臨滄市南西部に位置する永德県の標高2100m …
東山生茶 2024の散茶を発売
東山生茶 2024の散茶を発売しました。実は、東山の散茶を販売するのは今回が初めてです。 https://hojotea.com/item/d63.htm 雲南省臨滄市鎮康県の高山地帯で収穫された老樹茶 東山生茶2024 …

PAGETOP