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プーアル茶を貯蔵すれば品質が上がると言う勘違い

[2009.09.16] Written By


良いお茶とは、フレーバーの余韻が長く味に奥深みがあることが重要条件です。高品質のお茶になるほど、味とフレーバーが強く感じられます。
それは何故かというと、お茶そのものに多くのミネラルが含まれているからです。
ミネラルが豊富なお茶の場合、例えガラスの茶器で淹れても、奥深い後味がしっかりと感じられます。
お茶がどんなに雑に作られても、酸化していたとしても、賞味期限が切れていたとしても、この後味の強度には変化がありません。
それもそのはず、後味の強度は無機化合物である鉄分などのミネラルにより決まるため、お茶を作るプロセス自体はそれに全く関係しません。
賞味期限が切れ10年経過したお茶でも、その原料の品質の善し悪しは容易に評価できるものです。

熟成で変化するのは個性であって品質ではない

プーアル茶を長期間貯蔵すると、品質が向上する?と言う「神話」を良く聞きますが、そのような事はありません。
貯蔵により、変化するのは無機化合物ではなく、有機化合物です。有機化合物は香りと渋み、苦みを担当しております。長期保存により、有機化合物は酸化分解し、
苦みや渋みは減少して円やかになり、また、科学変化により新茶とは異なるより円熟した香りが生じます。但し、これは「お茶の個性」であり品質とは関係有りません。
お茶の品質を決定する最も重要な要素である後味の強度自体は、何年保存しようと変化することはありません。
単純な話ですが、品質の悪いプーアル茶を長期保存しても、ベースとなる茶葉の品質は変化しません。お茶の世界においても錬金術は無いと言うことです。

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