中国鳳凰山での鳳凰単叢烏龍の買い付け

[2011.07.02] Written By

1週間の日程で中国へ出張しておりました。
今回は広東省潮州の鳳凰山での鳳凰烏龍茶の買い付けと福建省でのジャスミン茶、工芸花茶、白茶の原料の評価、更に、マレーシアでの販売用の茶盤の仕入れを行いました。
鳳凰烏龍茶は、木ごとに香りが異なるため、現地を訪問しその場で試飲をしてからお茶を選ぶことが重要です。
鳳凰烏龍茶が出来上がるのは5月の下旬ですが、その後、梅雨の時期に入り、更に夏を迎える頃には品質劣化が生じます。
伝統的に品質が劣化した場合は、火を入れる事で、酸化臭を取り除き、より熟成された香りへと変えてゆきます。
この為、鳳凰烏龍は仕入れる時期により同じ木から採れたお茶でも香りが異なります。
今の時期に仕入れるお茶には、柑橘系の鼻にスッと抜ける爽やかな香りがあり、私も大好きです。
但し、鳳凰烏龍は水分による劣化が容易に起こるため、購入したお茶をそのまま飛行機で送ったのでは、品質が完全に駄目になってしまいます。
飛行機の荷物質は温度が-50℃位と非常に低く、荷物は到着したと同時に結露を起こします。この場合、1週間足らずで香りが変化します。
私の場合、過去にこの問題で苦しんだため、中国の別の場所にて再包装を行っております。
最新式のシーラー、アルミラミネートバックと脱酸素剤を用いて完全なシールを行っております。
昨年、非常に品質の高い鳳凰単叢烏龍を紹介したところ、とても人気があったため、今年は更にラインアップを増やし仕入れを行いました。
合計で10種類くらいのお茶を仕入れました。中国茶葉品評会の受賞茶(1等賞)も2点ほど仕入れましたので、感動レベルの鳳凰単叢烏龍を試されたいお客様にも対応できそうです。
お茶の入荷は1ヶ月ほど先になりそうです。
鳳凰01
樹齢500年以上の老樹と私
鳳凰02
鳳凰山を訪問したこの日は、山が非常に深い霧に覆われておりました。
鳳凰03

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

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