伝統工芸師、舘正規氏の萬古焼手作り湯飲み

[2011.12.19] Written By

四日市市指定無形文化財であり、伝統工芸師の舘正規氏の茶器が入荷しました。
https://hojotea.com/item/banko.htm
今回入荷分の殆どは湯飲みです。
萬古の土は、天然朱泥を2種類ほどブレンドし、それを還元焼成で焼きます。萬古の土は、言葉としては「紫泥」と呼ばれますが、実際は朱泥です。
還元焼成とは、酸素の量を制限した焼き方で、いわゆる不完全燃焼の状態です。
舘氏の萬古紫泥茶器は、佐渡の朱泥茶器と比べると、喉越しは弱めです。
ただ、舘氏の茶器はデザインが素晴らしく、滲み出るオーラが感じられます。ゆえに、未だに人気があり、私も継続的に販売をしております。
舘さんの場合、急須は注文に基づいて制作することが多く、同じようなデザインを繰り返し制作されております。
それに対し、湯飲みは半ば趣味で作っております。急須を引き終わった後に、少し土が余るのですが、その土で自分の作ってみたいデザインを作るそうです。
従って、どれも個性的なデザインで、一品作ばかりです。世界に1つしかない湯飲みです。
どれもデザインが素敵なので、私の場合、舘氏の湯飲みは色んな飲み物用に使っております。
例えば、焼酎を飲むと、味が軟らかく、甘みが増します。
ヨーグルトジュースやオレンジジュースを飲むと、味にコクが増し、絞りたてにより近い味になります。
コーヒー用にしても良いですね、ボディが増し、より美味しくなります。
湯飲みを炊飯ジャーにご飯と一緒に入れ、ご飯を一緒に炊き込んでやったこともありました!!!!
ご飯を炊いているときから湯気の香りが変わります。いわゆる、食欲を刺激するような、濃い香りがするのです。
土の性能ゆえに、色んな飲み物が美味しくなる不思議な茶器です。
使い始めは、色むらが生じます。これは土表面が非常に多孔質になっているためです。
これを無理に洗おうとするのではなく、むしろ、満遍なく成分を染みこませ、毎回磨いてあげると非常に深く、艶のある色へと変化します。
使えば使うほどに見た目の成長も感じられとても楽しい茶器です。
舘正規湯飲み-6
舘正規湯飲み-5
舘正規湯飲み-4
舘正規湯飲み-3
舘正規湯飲み-2
舘正規湯飲み-1
舘正規湯飲み-9
舘正規湯飲み-8
舘正規湯飲み-7

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