お茶に適した水を使用しないと、無意識にお茶が不味くなる?!

[2012.12.07] Written By

日本人の多くが日本の水は世界トップクラスだと思われているのではないでしょうか?
日本=山が豊富ゆえにそう考えるのも無理もありません。
結論から言うと、日本の水は他国と比べて優れていると言うことは決してありません。
私はお茶を求めて様々な国を旅行しますが、どこの国にも美味しい水があり、また同時に美味しくない水もあります。
特に中国などは国土が広いだけあって、強烈に美味しい水と出会うことがあります。
水を美味しくする要素については鉄分(銀、金、プラチナ等他にも美味しくする金属はある)とカルシウムで、逆に不味くする要素の代表は亜鉛などです。
水の美味しさは、口の中での広がり(ふくよかさ):カルシウム、と喉の奥への奥行き(まろやかさ):鉄などで決まります。
ただ、水に関して言うと、日本が世界を押さえてダントツにトップクラスである点が1つあります。
それは塩素の量です。私は1年の半分を海外で生活しておりますが、久しぶりに日本に戻りシャワーを浴びると、頭、顔、手の甲、足の甲、目が猛烈にヒリヒリし、髪の毛もバサバサになります。
活性炭フィルター付きのシャワーヘッドを付けると、前述した不快感は一気に軽減されます。多くの人が髪の毛に潤いを与え、髪の毛をふわふわにしたいと考えていると思いますが、一番の近道は塩素をカットすることです。
日本の水には本当に大量の塩素が含まれております。各国の残留塩素塩素規準は以下の通りです。
アメリカ:0.1ppm以下
ドイツ:0.05ppm以下
日本:0.1ppm以上(上限規制無し)
他の先進国は残留塩素の上限を定めているのに、日本は下限を定めており上限規制がありません。
恐ろしいことに1ppm以上の塩素が入っている地域もあり、正に毒水です。因みに、1ppmの塩素水に魚を入れたら死にます。
塩素には微生物を殺菌する能力があります。強い酸化能力により最近の細胞膜を破壊することが殺菌の仕組みです。当然、人が飲んだ場合、体内の細胞に対してダメージを与えます。特に、長期的な塩素によるダメージが心配です。
私は塩素入りの水を飲むことは健康の点から非常に危険な行為と考えており、飲料水は、料理に使う水も含め全てフィルターを通しております。
塩素入りの水でお茶を淹れた場合、以下の問題点があります。良いお茶を探すのも良いですが、先ずは塩素を除去するのが美味しいお茶を淹れる第一歩だと思います。
1.健康への害
2.塩素によりお茶の香りが酸化する
3.塩素臭
お茶に限らず、健康のためにも水にはこだわりましょう。

 

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …

最新の記事 NEW ARTICLES

単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …
東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
雲南省の稀少茶、大雪山野生白茶2024を発売
大雪山野生白茶2024の散茶を発売しました。 このお茶は、私達が実際に現地雲南省の産地に滞在し、現地で生産管理しながら作り上げたお茶です。 雲南省における野生茶の定義 これまで何度も説明しておりますが、雲南省 の人々は例 …
HOJO独自の新製法で実現した香り高い紅茶:雲南での挑戦
雲南省に1.5ヶ月滞在した期間中、良質な白茶やプーアル茶の生産はもちろん重要な課題でしたが、今回の大きな目標は、小ロット生産にも対応した新しい紅茶の生産方法を開発することでした。 一般的に雲南紅茶といえば、当店のラインア …
2024年の雲南省お茶シーズン:予想外の気温と収穫の混乱
長い雲南省の仕入れを終え、現在マレーシアのクアラルンプールに滞在しております。輸入したお茶の評価や海外用のお茶の発送など細かな手配が必要なため、クアラルンプールの会社に来月まで滞在予定です。 今年はシーズンの最初である3 …
2024年の白茶:理想的な天気と現地滞在で品質は上々
私たちが雲南省で力を入れているお茶の一つは白茶です。白茶は昔から、福建省と雲南省で作られてきました。 福建省の白茶は製茶はよく管理されている反面、慣行農園方式で肥料を用いた農業をしているため、原料の質に関して、私は満足で …
雲南のおもてなし文化:食事に込められた思い
中国では、挨拶代わりに「你吃饭了吗?」、つまり、「ご飯食べた?」と言うのが一般的ですが、雲南省にいると、色んな局面で、「吃饭」「吃饭」、ご飯食べていきなさいと言われます。ただ、長く雲南省に携わると、これらのご飯への誘いは …
野生茶を求め雲南省臨滄市南西部の山村へ
現在、雲南省臨滄市の南西部にてお茶の仕入を行っております。 当店にとって重要な商品の1つに野生茶があります。野生茶は製茶はもちろんですが、原料確保が一番大きな課題です。 今回、新たに野生茶が有る場所があるらしいと言う情報 …
雲南省のお茶産地にてプーアル茶、白茶、紅茶の生産
3月24日から中国の雲南省臨滄市の南西部、永德、鎮康県にてお茶の仕入れ、生産を行っております。 雲南省は世界一と言っても過言で無い極上の原料がある反面、生産に対する管理が甘いため、出来合のお茶を仕入れたのでは、理想とする …

PAGETOP