お酒を飲み過ぎると翌日、気分が悪くなります。この二日酔いとまでは行かずとも、翌日の気分の悪さを驚くほど早く解消するお茶を紹介したいと思います。

迎え酒による効果

私の経験上、二日酔い気味の時はアルコールを見るのも嫌になります。ただ、盆正月などお付き合いなどで、どうしても続けて飲まねばならない状況の時もあり、時として二日酔い気味でお酒を飲むこともあります。不思議なことに、二日酔いの時にお酒を飲むと、さっきまでの不快な気分がが嘘のように楽になります。まさに「迎え酒」効果を何度も実感した経験がある私です。ただし、医学的には迎え酒は、肝臓を酷使することから、健康に悪く推奨されません。

迎え酒は血管を拡張することが効果の理由の一つ

迎え酒で二日酔いが解消される理由の一つは、血管を弛緩させ、血行を良くするためです。実は血管を拡張し、血行をよくするのはお酒だけでなく、お茶にも同様に血行を促進するお茶があります。迎え酒をする代わりに、血管を拡張するお茶を飲むと、二日酔い気味の不快な体調は比較的早く解消します。ただし、どのお茶でも血行がよくなるわけではなく、事実、二日酔いの時に一般的な日本の緑茶や紅茶を飲んでも、あまり、快方に向かうような感じはしません。

血管を拡張し血行を促進するお茶

お茶には飲んでも余りからだが温まらないタイプと、飲むと、体の中からポカポカと熱くなり、顔も手も真っ赤になるタイプのお茶があります。何が違うかというと、お茶に含まれるポリフェノールとミネラルの量が異なります。一般的に肥料を与えて育ったお茶には余韻が短く、飲んでいても、体は温まりません。多くのアッサムティ、典型的な旨味重視の日本茶、セイロンティの多くなどが典型的な例です。
逆に、肥料を全く与えず、雑草も除去しない状態で、更に良くを言えば、粘土質の土壌で育った「自然栽培茶」は、体が非常に温かくなり、一緒にお茶を飲んでいる人の顔がみるみる赤くなるのが分かります。自然栽培茶の凄いところは、冷やした状態で飲んでも体が温かくなる点です。自然栽培茶の場合、一本当たりのお茶の木が有するお茶の葉の数は劇的に少なく、成長速度が遅く、また、お茶の葉は顕著に小さくなります。根が吸った栄養が小さく、数少ない葉に凝縮されるため、余韻が強く、力強いお茶になるわけです。
自然栽培茶

私もお酒が好きゆえ、比較的定期的に二日酔い気味を経験します。その様なときは迷わず自然栽培茶を飲みます。自然栽培茶によって代謝活性があたり、お酒で滞っていた血液の流れが解消することから、目に見えて気分が快方に向かいます。自然栽培茶と言っても、いろんな種類がありますが、プーアル生茶、雲南省産の白茶・紅茶・緑茶、自然栽培の日本茶をお勧めします。私の経験上、コク(余韻が)深いお茶ほど、2日酔い解消に向いているように思います。私のラインアップの中で特にコクが強いお茶と言うと、馬鞍山古樹生茶・白茶、无量山古樹生茶、大雪山野生茶などが代表的です。お茶によって程度の多少はある物の、自然栽培茶であればどれもお勧めです。

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