イギリス人も吃驚!プロがおすすめする紅茶のおいしいいれかた

[2013.01.24] Written By

紅茶の美味しいいれ方を紹介したいと思います。イギリス流のゴールデンルールには全く基づいておりません。

紅茶をいれるときに重要なのは、1. 湯の温度が下がらないようにすること、そしてもう一つ重要なのが 2.茶葉が煮えないようにすることです。2つの要素は矛盾しているように感じられるかもしれませんが、方法によっては両方の要素を満たすことが出来ます。

 

新鮮な茶葉を熱水に暫く浸けたら煮えてしまう

紅茶は発酵されてはいるものの、新鮮でデリケートです。上質茶のように新芽だけから作られた紅茶であればなおさらデリケートです。この茶葉を沸騰水に数分つけこんだらどうなるでしょう?茶葉を新鮮なレタスに置き換えて考えてみてください。シャキシャキして新鮮だったレタスは、1分どころか、30秒も熱水につければトロンと煮えてしまいます。煮えたレタスは香りも味も変化します。これと同様のことを茶葉にもあてはまります。

「1煎目は美味しかったけど、2煎目、3煎目と進むにつれて、色はでても香りの鮮度がいまいち」という経験はございませんか?もちろん茶葉の質によってもいれられる回数は左右されますが、実はそれだけではありません。長くむらしすぎるために茶葉が「煮えて」しまっていることも香りが変化する原因の1つです。

 

では、理想的ないれ方は?

 

紅茶は発酵茶ゆえに、その成分を引き出すには高い温度の湯が必要です。そしてお茶の成分を引き出しつつも、茶葉が火傷をしないようにしなければなりません。

じつは理想的ないれかたに工夫式という方法があります。この方法ですが、重要なポイントは茶葉と使用する湯の比を変えることです。

 

例えば、従来の方法では2gの茶葉を200mlの湯で2分むらしていたとしましょう。論理的には、以下のいれかたをすれば同じように香りが引きだせるはずです。

 

4g / 200ml 1分 (茶葉の量が倍になったので抽出時間を半分にする。)

4g   / 100ml  30秒 (湯の量が半分になったので、抽出時間をさらに半分にする。)

4g / 50ml 15秒 (湯の量がさらに半分になったので、抽出時間をさらに半分にする。)

 

この論理に基づくと、4gの茶葉を50mlの熱水でいれれば15秒蒸らすだけで 2gを200mlで2分蒸らすのと同じ結果が得られると言うことになります。

 

洗茶をおこなうメリット

さらに、工夫式の場合、茶葉をいちど湯どおし(洗茶)します。紅茶の場合、湯を注ぎ入れたら即出すくらいで十分でしょう。これには2つの目的があり、茶葉の温度を高めること、茶葉をふやかすことで次に湯をいれたさいに香りや味がすぐに出るようにするためです。

湯通しをすることで、15秒よりもさらに短い時間でいれることが可能になります。実際、茶葉に湯を注いだら一呼吸おいてすぐに出すくらいで十分です。湯通しをすることを考慮すると、5g位の茶葉でも十分です。

茶葉と湯の割合は好みや茶葉のサイズに応じて変えください。重要なのは、茶葉が火傷しないように素早くいれるという大局的な考え方です。この方法ですと、お茶が何煎も淹れることが出来ます。毎回むらす時間が数秒以内と言うこともあり、安定した香りのお茶を何煎もいれることが出来ます。

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