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プーアル茶の魅力
- [2008.05.02] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
私がお茶を買うときは、基本的に原産地まで足を運び、そこからダイレクトに買い付けるように心がけております。
但し、中国奥地から少量の希少茶葉を購入する場合は、私が普段取引している、「信用できる現地業者」と一緒に茶園に出かけます。品質に関して決定した後、その業者を経由して輸出を行います。業者を使うことで、農薬面に関して詳細にチェックをして貰い、更に、中国・台湾国内における細かな貿易のやり時を簡略出来るメリットがあります。
私が今回雲南省に行くにあたり、旅の共をしてくれる業者は大学の農学部でで農薬を専門に専攻しており、無農薬の茶葉を探がす際、また、検証する際に大変力になってくれます。
因みに、私が今回雲南省に行く理由の一つはプーアル茶の現地調査のためです。何度もブログで説明しておりますが、プーアル茶には2種類あります。プーアル生茶と熟茶です。
熟茶と生茶・・・どちらもプーアル茶で、同じような形をしておりますが、性質がまったく異なります。
歴史的に昔から作られていたのは、プーアル生茶です。かなりの長い歴史を持つお茶です。
それに対し、プーアル熟茶は1970年代に開発されました。黒茶の製法を参考にすることで、微生物(カビ)を用いた発酵法で作られるようになったのです。
日本でも一時プーアル茶ブームになっておりましたが、日本で飲まれているプーアル茶の殆どが「熟茶」タイプです。例の、カビくさいというか、家具が腐ったような香りのする、茶色のプーアル茶は、プーアル熟茶です。
プーアル熟茶と生茶の違いを例えて説明すると、熟茶は堆肥です。高湿度下で茶葉を堆積し、微生物により発酵させます。その為、長いこと熟成させなくても数年で甘みが増し、それなりの美味しさになります。
生茶は、干し草と同じです。倉庫に長年積まれた干し草は甘い香りを発生させます。乾燥しているため、熟成に微生物は一切関与しません。自然酸化により長時間かけて発酵させます。10年以上熟成させることでより味わいが増し、長期間適切な環境下で保存されたプーアル生茶は価格も上昇します。長い時間かけて酸化熟成されたプーアル生茶の場合、甘い蜜のような香りがし、味はとても円やかになり、その美味しさは一度味わったら忘れられない物です。
私にはビンテージ物のプーアル生茶を買うほどお金に余裕がないため、数年物のプーアル茶を購入し、自分で保管熟成しております。
プーアル熟茶:堆肥と同じく、茶葉は全体に茶色をしており、古い家具のような香がします。良質の茶葉の場合、ワインのように赤黒い色が出ますが、市場に流通している多くのプーアル茶は質が悪く、褐色系の色が出ます。
プーアル生茶2-3歳:干し草と同じ原理で、ゆっくり時間をかけて熟成が行われます。蜜のような甘い香りが特徴です。
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