伊賀天然朱泥と佐渡の無名異上赤急須が入荷!

[2017.09.10] Written By

村田益規氏作の伊賀天然朱泥の急須と、佐渡島の渡辺陶三氏作の無名異上赤急須が入荷しました。

村田益規作の伊賀天然朱泥急須

この土は伊賀周辺の山の表層から採取された天然の赤土です。土の性能が突出していたため、一目惚れし、自社にて原土を全量仕入れました。また、そのままでは急須製作には使えないため、委託加工で粘土に仕上げました。
伊賀の天然朱泥は非常に多孔質です。このため味の観点から最適な温度で焼き上げても陶器表面にお茶が少し染み出します。この特性ゆえに、味の点では優れた土にもかかわらず、歴史的に急須作家はこの土を使って急須を作ることを敬遠して来ました。実際、適切なケアと使い方をすれば問題はなく、また、使用しているうちに茶渋や水に含まれるミネラルで目が詰まり、お茶の染み出しは殆ど無くなります。性質を理解した上で使用すれば非常に優れた道具としてお茶の味香りを引き上げます。

作家泣かせの難しい土

伊賀の天然朱泥はもともと湖底に沈殿していた土と言うこともあり、粘性が極端に低く、バサバサしているため、轆轤との相性が良くありません。特に、作り上げた後の乾燥時に切れが生じるなどの問題が発生し、作家を大変悩ませました。しかし繰り返し製作依頼をすることで、作家が土の性質に慣れ、今回入荷した急須は非常に素晴らしい出来に仕上がったと感じております。

ふくよかさと後味の両方を高める土

伊賀天然朱泥は2つの点でお茶の味と香りを改善します。まず、味が非常にふくよかになり、香りが華やかに変化します。同時に後味が強くなり、味と香りに深みが生じます。このような性質から、紅茶や烏龍茶などのような香りを重要視するお茶との相性が非常に良い土です。

渡辺陶三氏作の無名異上赤土

上赤土は現在世界遺産への登録が進められている佐渡島の相川金山の坑道内部から採取された非常に貴重な土です。金山の岩盤で自然に濾過生成された非常に鉄の濃度の高い天然土です。この土でお茶を淹れると、後味が非常に強く感じられます。反面、ふくよかさは軽めゆえ、お茶の味わいがスッキリと清らかに感じられます。日本茶や中国の烏龍茶などと相性が良いと思います。

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