高山紫茶を発売しました。このお茶は今年発売するプーアル茶の中でも非常に面白いお茶の1つです。

雲南省でも非常に稀少な紫茶

高山紫茶は雲南省の産地では「紫茶」と呼ばれております。一見すると普通のお茶とそっくりなのですが、茎の部分が赤紫色をしており、また、プーアル茶に加工すると藍色のような濃い色合いになります。
紫茶は何処にでもあるわけではなく、どちらかというと非常に珍しい類の種類と言えますです。臨滄の永德や鎮康県などの2000mクラスの高山地帯に散見されます。ただし、紫茶の数は全体に非常に少なく、現地でも稀少なお茶の部類です。紫茶というと四双版納産の紫絹茶と混同されますが、臨滄地域の紫茶は同じ品種ではありません。一般的に紫茶は老樹の数が非常に少なく、老木産の紫茶は非常に入手が難しいのが実情です。偶々、私がお付き合いしている農家では、紫茶を沢山所有しており、今年は事前に原料茶葉を予約することで、優先的に仕入れる事が出来ました。

フルーツや花の香りが紫茶の特徴

紫茶はその品種特性上、非常に香りの強いお茶で、熱を加えすぎないように上手に加工すると、紅茶、白茶、プーアル茶のどれに加工しても、フルーツや花のような香りを呈します。ただ、紫茶自体が非常に珍しいこともあり意外にこの事実は知られておりません。また、多くの生産者が技術的な未熟さから、加工中に熱をかけ過ぎ、その結果、折角の紫茶の香りが引き出せてないことが多いように思います。私は萎凋を24時間行なったうえで、殺青を低い温度で行うことで半発酵を促進し、フルーツの香り引き出す作り方を用いました。香りは、表現が難しいのですが、杏、マンゴ、デイツのような香り、仄かに鳳凰単叢ののような香りも感じられます。尚、紫茶は、単株茶と、更にもう1種類別の作り方をした、花の香りがするタイプも入荷しており、これらの紫茶も今月中に発売を予定しております。

標高2100mの自然栽培茶園産

紫茶のもう一つの特徴は非常に強いボディがです。高山紫茶を口に含むと、非常にふくよかで香りが広がる感覚がします。華やかなお茶が好きな人にはお勧めです。


また、今回用いた原料茶葉は、標高2100m付近の老木から摘まれており、濃い後味とクリーミーで透明感のある味わいが感じられます。

熟成する事で蜜の香りを形成

紫茶は新茶で飲むのも美味しいですが、2〜3年以上、熟成してみると更に濃厚な香りへと変化します。紫茶は熟成する事で、春の蜂蜜のような甘い香りを形成します。実は昨年、数キロですが高山紫茶を生産しマレーシアで販売を行いました。一年経過した時点で無酸素で保管していた袋を開封し、試飲してみたところ、蜂蜜そのもののような甘い香りがしておりました。マレーシアでの一年は日本では2-3年に相当します。

高山紫茶2019は甘いフルーツの香りがしっかりと感じられるため、プーアル茶初心者にも分かりやすい美味しさのお茶です。

高山紫茶2019のお買い物はこちらから

HOJOパッケージ

お買い物の合計が5,000円以上で送料無料!

お支払い・送料について >>

袋小:50g / 価格 1200円(税抜き)


クリックして買い物カゴへ

円茶:200g / 価格 4,600円(税抜き)

クリックして買い物カゴへ

お値打ちパック:1000g(円茶200gを5個) / 価格18,400円(税抜き)

クリックして買い物カゴへ

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …

最新の記事 NEW ARTICLES

単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …
東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
雲南省の稀少茶、大雪山野生白茶2024を発売
大雪山野生白茶2024の散茶を発売しました。 このお茶は、私達が実際に現地雲南省の産地に滞在し、現地で生産管理しながら作り上げたお茶です。 雲南省における野生茶の定義 これまで何度も説明しておりますが、雲南省 の人々は例 …
HOJO独自の新製法で実現した香り高い紅茶:雲南での挑戦
雲南省に1.5ヶ月滞在した期間中、良質な白茶やプーアル茶の生産はもちろん重要な課題でしたが、今回の大きな目標は、小ロット生産にも対応した新しい紅茶の生産方法を開発することでした。 一般的に雲南紅茶といえば、当店のラインア …
2024年の雲南省お茶シーズン:予想外の気温と収穫の混乱
長い雲南省の仕入れを終え、現在マレーシアのクアラルンプールに滞在しております。輸入したお茶の評価や海外用のお茶の発送など細かな手配が必要なため、クアラルンプールの会社に来月まで滞在予定です。 今年はシーズンの最初である3 …
2024年の白茶:理想的な天気と現地滞在で品質は上々
私たちが雲南省で力を入れているお茶の一つは白茶です。白茶は昔から、福建省と雲南省で作られてきました。 福建省の白茶は製茶はよく管理されている反面、慣行農園方式で肥料を用いた農業をしているため、原料の質に関して、私は満足で …
雲南のおもてなし文化:食事に込められた思い
中国では、挨拶代わりに「你吃饭了吗?」、つまり、「ご飯食べた?」と言うのが一般的ですが、雲南省にいると、色んな局面で、「吃饭」「吃饭」、ご飯食べていきなさいと言われます。ただ、長く雲南省に携わると、これらのご飯への誘いは …
野生茶を求め雲南省臨滄市南西部の山村へ
現在、雲南省臨滄市の南西部にてお茶の仕入を行っております。 当店にとって重要な商品の1つに野生茶があります。野生茶は製茶はもちろんですが、原料確保が一番大きな課題です。 今回、新たに野生茶が有る場所があるらしいと言う情報 …
雲南省のお茶産地にてプーアル茶、白茶、紅茶の生産
3月24日から中国の雲南省臨滄市の南西部、永德、鎮康県にてお茶の仕入れ、生産を行っております。 雲南省は世界一と言っても過言で無い極上の原料がある反面、生産に対する管理が甘いため、出来合のお茶を仕入れたのでは、理想とする …

PAGETOP