金と銀のお茶

[2006.10.15] Written By

見た目を特に重視する中国茶。その中から2つ、金と銀色がとても特徴的なお茶を紹介致します。

 
1:白豪銀針
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白牡丹というお茶と並んで、白茶の代表格です。白い産毛に覆われており、茶葉は毛もくじゃらです。
どうしてこうも毛だらけなのでしょうね?何でも、大気中の水分を出来るだけ良く取り込めるように、毛が生えているそうです。毛があることで、茶葉の表面積が大きくなり、より多くの水分を捕捉することが出来るそうです。
お茶を収穫する際は一芯一葉、つまり、一つの芽と一枚の葉を同時に摘むのですが、加工前に、葉は除かれ、「芽だけ」がお茶にされるという非常に贅沢なお茶です。
自然にじっくりと発酵して作られる為、味はマイルドで芳醇です。発酵により成分が酸化しているため、苦味はほとんど無く、子供でも飲めるし、夏場は冷やしても美味しく頂けます。
 
2:滇紅金芽
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雲南省の銘茶、滇紅の中でも特に価格の高いお茶です。
文字通り、金色に輝く茶葉は、紅茶の常識を遙かに超え、もの凄く存在感があります。インド紅茶でも、ゴールデンチップと呼ばれ、金色の芽を含むお茶は、高品質の証と有り難がられますが、このお茶の場合、そのレベルを遙かに超えてます。
中国の紅茶の場合、全てが手作業で作られること、揉捻が軽めであること、また非常に繊細に発酵をコントロールする事から、セイロンティーのように重度に酸化されたタンニンを多く含んでおりません。紅茶の味が苦手という人でも、大変飲みやすく烏龍茶のような飲み心地です。ストレートで飲むのがお勧めです。
私はお茶を売っているにもかかわらず、紅茶を飲むと胃が痛くなってしまいます。これは、重度に酸化されたタンニンが胃壁と反応するためです。そのような理由から、元々大量に紅茶を飲むことが出来ない体質ですが、中国紅茶に関しては全然平気です。何杯飲んでも、全然お腹が痛みません。
香りは甘い花のような蜜のようです。私は個人的に乾燥茶葉の香りが凄く好きです。甘くエキゾチックな香りは、まるで新鮮な「花の蜜」のようです。
中国紅茶は完全手作業により作られたため、値段が高めです。でも何度も淹れることが出来る為、この点を考慮するとお得かもしれません。

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