こてこての深蒸し茶を求めて

[2007.04.03] Written By

現在の製品ラインアップの中に、「深蒸し煎茶」というお茶があります。このお茶は本山の高級煎茶を原料に用い、軽度の蒸しで仕上げております。その為、煎茶の良さと、苦味をやや抑えた深蒸し茶の良さを両立させております。

実はこれ以外に、こてこての純正深蒸し茶もラインアップに加えたいと考えておりました。こてこての深蒸し茶の場合、まるで豚骨スープのようにどろりとした甘い飲み味が特徴で、水色も不透明でかなり緑色になります。
静岡県内では、一般論として、牧ノ原~掛川地区が深蒸し茶で有名な産地で、その他、川沿いに発達した茶所、例:大井川(川根茶)、安倍川(本山茶)、天竜川(天竜茶)は煎茶で有名です。
本日、菊川に位置するあるお茶会社を訪問しました。それは深蒸し茶を極めて専門としている仕上げ問屋です。そこの息子さんとあるきっかけで知り合いになり、彼を頼って静岡まで行って来ました。今日のスケジュールとしては工場の視察→試飲→茶園視察と言う順番でした。
今日は深蒸し茶について色々教えて頂きとても勉強になりました。何故、菊川周辺の深蒸し茶が極めて優れているかと言う点についても納得のいく説明をして頂きとても満足です。
何故、菊川・掛川周辺のお茶は深蒸し茶に適しているか?
通常、中国茶・ダージリンティ・台湾茶の場合、土壌は限りなく貧しく、生育環境は限りなく厳しい方が良いと言われております。それらの条件で育ったお茶の場合、フルーティな香りと甘いのみ味が形成されると言います。但し、これらの条件は日本茶、特に深蒸し茶には必ずしも当てはまらないようです。フルーティな香りではなく、むしろ、新鮮で若芽そのものの香りを重要視する日本茶の場合、海外の高級茶の必須条件は逆に作用してしまう傾向があるようです。
菊川茶の生育条件と言えば、肥沃な土壌、良い日当たり、低い標高・・・これらの条件が肉厚で、若葉のような緑の香りがする、フレッシュな茶葉を作り上げます。肉厚でフレッシュな茶葉は、紅茶や烏龍茶に加工した場合、花やフルーツの香りが全く感じられず適しません。しかし、深蒸し茶の場合、長時間の蒸しに耐えられる茶葉が必要であり、肉厚の茶葉・・・これこそが最高の素材なのです。
因みに、他産地のお茶を深蒸しにした場合、傾向として、長時間の蒸しに耐えられず、茶葉が粉々になってしまうそうです。
DSteam_3.jpg
茶園には新芽が息吹き、まさに収穫を待っておりました。
DSteam_1.jpg
不思議に、畑によって成長の速度が異なります。かなり黄色くなっている茶園もあれば、まだ、芽のサイズが小さな茶園もありました。
DSteam_2.jpg
一番最初のロットは、サイズがまばらであるため、完全手摘みだそうです。機械摘みとことなり、100%が1芯2葉なので、非常に高品質に仕上げられます。

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