
- ホーム >
- お茶を楽しむ
意外と知らない生水と湯冷ましの味の違い
- [2013.03.26] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
お茶をいれる時のお湯ですが、一般的には沸騰するまで沸かしてから使用するようにと言われております。しかし、実際に生水と、湯冷ましの味の違いを正確に把握している人は少ないのではないでしょうか?そこで、沸かすことにより、水の味がどのように変化するのか、実験をまじえて紹介したいと思います。
新品のガラスで沸かし、水の味の変化をテイスティング
実験をするにあたり、ヤカンや既存の湯沸かしで沸かした場合、すでに内部に付着しているカルシウムの影響を受けます。
したがって、新しく購入したばかりのガラスのコップをもちい、電子レンジで沸騰させました。その後、自然冷却して常温に戻してから、常温の生水と飲み比べをしました。
結果
水のコク
生水 > 湯冷まし
水のボディ(ふくよかさ)
湯冷まし > 生水
この結果から以下の点を考察することができます。
生水はコクを強く引き出す点から、緑茶には比較的向いております。事実、緑茶を水出しにした場合、生水で水出し茶を作っても楽しむことができます。
緑茶を湯でいれる場合、従来法のように沸騰してから冷やすのが全てではなく、加熱途中に理想的な温度になった時点で火を止めて、沸騰せずにいれるというのも理論的には問題ないと思います。
ただし、火が強めに入っている緑茶、焙じ茶、萎凋が強めに行われているような緑茶の場合、香りを引き出したい為、一旦沸騰した湯を使うことが重要です。一旦沸騰した水の場合、ボディがあり、香りが立ちやすい特徴があります。だからこそ、発酵茶をいれる際にはしっかりと沸騰することが重要なのです。
ヤカンで沸かすと更にボディが増す
今回の実験は新品のガラスで行いましたが、ヤカンで湯を沸かした場合、ヤカン内部に付着した炭酸カルシウムが味に影響をします。実際、ガラス+電子レンジの湯と、使い古したヤカンで沸かした水を比較した場合、やかんの湯の方がボディが強く感じられます。ボディが強くなると、反面コクは弱くなる傾向がありますが、それは朱泥急須や南部鉄器のような鉄分が豊富な茶器を組み合わせることで、ボディを維持しつつ、コクを更に増すことができます。
次回は、沸騰時間と味の関係を実験してみたいと思います。
1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!
メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
- メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!
- 長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
- 緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …
- 自社開発した新製法にて自分たちで仕上げた野生紅を発売
- 野生紅のロットが2024年産に切り替わりました。 通常であれば特にお知らせすることはありませんが、今回の切り替えには大きな意味があります。 2024年産の野生紅から、私たちが開発した新しい製法を用い、私たち自身の手で作っ …
最新の記事 NEW ARTICLES
長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
- 緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …
自社開発した新製法にて自分たちで仕上げた野生紅を発売
- 野生紅のロットが2024年産に切り替わりました。 通常であれば特にお知らせすることはありませんが、今回の切り替えには大きな意味があります。 2024年産の野生紅から、私たちが開発した新しい製法を用い、私たち自身の手で作っ …
ミャンマー国境隣接地域産 鎮康古樹熟茶2022 発売
- 鎮康古樹熟茶2023を発売しました。 普段飲みに適した価格帯のお茶を目指し、非常に僻地の産地から茶葉を仕入れています。 https://hojotea.com/item/d154.htm ミャンマーとの国境を接する鎮康県 …
祁門紅茶の再入荷
- 暫く品切れになっていた祁門紅茶が入荷しました。 https://hojotea.com/item/b01.htm 祁門紅茶工場産の祁門紅茶 祁門紅茶は安徽省祁門県産の紅茶で、世界的にも知られる銘茶のひとつです。祁門県には …
フルボディの高級熟茶、忙肺古樹熟茶2023 200g餅茶を発売
- 忙肺古樹熟茶2023を発売しました。当店の熟茶の中でもトップレベルの非常に高品質な熟茶です。 臨滄市永徳県を代表するプアール茶の名産地 忙肺(Mang Fei)は、漢字の意味だけを見ると奇妙な地名ですが、もともと当地の少 …
火地古樹生茶 2022を発売
- 火地古樹生茶 2022を発売しました。 数年間の熟成を経て、爽やかで透明感のある甘い香りが際立つお茶です。 高山の自然栽培茶園産 火地は私達がお付き合いしている農家が保有する、臨滄市南西部に位置する永德県の標高2100m …
東山生茶 2024の散茶を発売
- 東山生茶 2024の散茶を発売しました。実は、東山の散茶を販売するのは今回が初めてです。 https://hojotea.com/item/d63.htm 雲南省臨滄市鎮康県の高山地帯で収穫された老樹茶 東山生茶2024 …
なぜお茶は渋いのか?渋味の原因と仕組みを紐解く
- お茶には渋味を全く感じないものもあれば、非常に強い渋味を持つものもあります。では、この渋味の原因は何なのでしょうか?ここでは、渋味の原因とそのメカニズムについて解説します。 渋味の原因 渋味は、お茶の成分が口腔内のタンパ …
鳳凰単叢老欉蜜蘭香 2023を発売
- 鳳凰単叢老欉蜜蘭香2023を発売しました。 https://hojotea.com/item/houou.htm 鳳凰単叢は広東省潮州市を代表する烏龍茶で、老欉は樹齢の高い茶樹から収穫された茶葉を使ったお茶を指します。 …
湯を沸かす熱源によって変わるお茶の味香り
- お茶を淹れる際に使うお湯ですが、やかんの材質によってお湯の味が変わることはよく知られておりますが、実は、やかんの材質以外に、湯を沸かす熱源の種類によっても味が大きく変化することをご存じでしょうか? 同じヤカンでも、熱源に …
- HOJO通販新着
- 特集
- メールマガジンバックナンバー
- お茶の種類
- お茶の産地
- 茶器・急須
- お茶のコラム-雑学-歴史-文化
- お茶を楽しむ
- お茶の作り方-製法
- お茶の品質を決める各種要素
- お茶の成分と効能
- お茶の安心と安全
- 食品
- お茶ビジネスの運営・記録
- 趣味活動
- お茶のランキング-おすすめ
- お茶に関する動画
- お茶に関するQ&A
- メディア掲載

- an anにてジャスミンパールが紹介されました。
- an an 「マガジンハウス出版」 No.1865、2013年7月24日号「夏のお取り寄せ」特集で弊社のジャスミンパールが紹介されました。
- マレーシアの全国紙 “Star Newspaper”に掲載して貰いました。
- 先日、マレーシアの全国紙「Star Newspaper」でHOJOの特集をしてくれました。 Starはマレーシアで最も購読数の多い新聞で、マレーシアのメディアでは最も影響力の大きな新聞です。 新聞の内容は、茶器によりお茶 …

住所:Lot No. T-215, 3rd Floor, Mid Valley City, Lingkaran Syed Putra 59200 Kuala Lumpur