前回の出張では龍井茶の産地、杭州にも行きました。
龍井茶と言えば、清の皇帝も愛飲していたと言うほどの有名な中国緑茶です。
龍井茶の製茶では、揉む作業がありません。その代わりに、手のひらでフライパンにお茶の葉っぱを押しつけることで作られ、そのために茶葉が扁平な形をしております。
一般に、西湖の周辺の村で収穫される品質が最高とされ、西湖龍井と言う名前が広く知られております。
但し、西湖付近は実は非常に都市化が進んでおり、実際には町中でお茶が作られており、また、標高も極めて低いため、決して銘茶の産地には見えません。
私はこれまで(現在も)、西湖の中でも品質が良いとされる、梅家塢という地域で収穫された龍井茶を取り扱っておりました。但し、品質に関して、喉越しの強度がもっと強くても良いのではと感じておりました。
そこで、更に良い品質を求め、文字通り龍井の最高峰としても知られる、獅峰山産の茶園を訪問しました。
中国の友人に直接、アポをとってもらい、実際に獅峰山の茶園を経営する農家の夫妻を訪問しました。
獅峰山は、龍井村にそびえている山の名前で、最高地点で約300m程の標高があります。逆に、龍井茶は300m以上の地点では作られておりません。
300mというと、余り高い標高ではありません。にもかかわらず、何故、龍井茶がここまで評判になったのか、次回以降のブログで私の調査結果を紹介してみたいと思います。
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お世話になった獅峰龍井産地の農家のご夫妻
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上に見える2つの峰が獅子峰のピーク

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