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中国広東省の潮州にある、鳳凰山へ行ってきました。
鳳凰山は中国の3大烏龍茶(岩茶、安渓鉄観音、鳳凰烏龍)の産地です。
KL国際空港から、広東省へ入り、そこからバスで5時間かけて潮州へと行きました。
潮州から鳳凰の村は車で40分ほどの距離です。鳳凰の村からは鳳凰山を見ることが出来ますが、鳳凰山の頂上付近ともなると、更に車で1時間ほどの距離です。
鳳凰山では鳳凰烏龍という烏龍茶が作られます。
烏龍茶と言っても、日本の烏龍茶とは全く異質のお茶です。
鳳凰烏龍茶の特徴は、お茶とは思えないほどのフルーツの香りがすることです。
鳳凰山のお茶の木は、古い物になると、樹齢が600年ほどになり、宋の時代に植えられたお茶が今に至るまで残っております。
基本的に標高の低い場所には老樹はなく、古い木は1000m以上の高地のみにあります。
その昔は、限られた種類のお茶の木があっただけなのですが、その後、複雑交配や環境変異により、茶葉は多様化しました。自然交配による多様化から、同じ製法でお茶を作っても木によって異なる香りのお茶が作られる様になりました。このことから、今日に至っては、鳳凰烏龍は品種ではなく、香りにより分類される様になりました。(例:鳳凰単叢蜜蘭香、鳳凰単叢桂花香、鳳凰単叢八仙、等々)
木毎に香りが異なるため、従来は、木の数だけ、お茶の数がありました。例えば、同じ鳳凰単叢蜜蘭香でも、蜜蘭の香りには色んな種類があり、鳳凰村ではそれらを混ぜるのではなく、個々の木ごとに販売しておりました。ゆえに鳳凰烏龍は単叢と呼ばれれます。この単叢の意味は、1本の木から作られたお茶という意味です。但し、この分類法だと、1つの種類のお茶の数量が非常に限られ、非常に商売がしにくいことから、近年では、同質の香りのする木を母樹とするF1,F2,F3世代ごと、或いは、樹齢、標高等々の要素でグループ分けがされ、それらを一つのくくりとして単叢と呼んでおります。但し、高品質のお茶になると、今でも一つのバッチが5kgとか多くても20kg程度であり、気に入ったお茶があったら、その場で決断をしないと、買うことの出来ないお茶です。

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鳳凰村から見た鳳凰山

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