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高級茶のような味と香りを引き出す魔法のようなブレンド
- [2018.03.03] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
お茶を正しくブレンドをする事で、単一のお茶では味わえないような素晴らしい香りと品質のお茶を作り上げることができます。本コラムでは、高い品質のお茶をブレンドで創り出すための手軽な方法を紹介したいと思います。
ブレンドすることでお茶の質を高める方法
ブレンドには幾つかの目的がありますが、今回は、「原料の質が高いお茶」と「香りに特徴があるお茶」をブレンドすることで、お茶のベースとなる品質を劇的に引き上げ、コクのある味と上品な香りのお茶を生み出す方法を紹介したいと思います。このブレンドをする上での重要なポイントは、香りを担うお茶と、質を担うお茶をそれぞれ明確に切り分け、それぞれに異なる役割分担が有ることを意識することが大事です。
お茶に含まれる成分の酸化度が類似していることが大切
注意点として、ブレンドする2つのお茶に含まれる成分の酸化度、つまり、水との親和性が同レベルである事が大事です。お茶の成分の酸化度はそれぞれのお茶の製造方法やその後の熟成によってきまります。大まかに分けると、緑茶やプーアル生茶のようにお茶に含まれるポリフェノールが殆ど酸化されていない不発酵茶、烏龍茶、ダージリン、白茶のように、適度に酸化が進んでいる半発酵茶、中国紅茶、火が強く入った烏龍茶、プーアル熟茶の様に成分がしっかりと酸化している重発酵茶に分類されます。成分の酸化度が上がるにつれて、お茶に含まれる成分は水溶性から非不溶性(疎水性)へと変化します。2つのお茶をブレンドする際は、水溶性系のお茶同士を混ぜるか、或いは、非水溶性の成分を含むお茶同士をブレンドするか、明確に意識する必要があります。例えば、成分が非水溶性のプーアル熟茶と、水溶性成分が多く含まれる台湾の高山茶をブレンドしても、統一感が無く、お互いのお茶の香り味に融和が感じられません、両お茶に含まれる成分の化学的な特性が違い過ぎて、ブレンドしても相反してしまうのです。
香りの個性が弱くミネラルが豊富なプーアル茶はブレンドに最適
質を高める為のお茶ですが、私が強くお勧めするのはプーアル茶です。プーアル茶は新茶になるほど、香りが穏やかで、個性が強くありません。この特徴こそが、ブレンドに適しており、ブレンド相手の香りを引き立てます。ただし、どのプーアル茶でも良いわけではなく、自然栽培のお茶から作られたお茶である必要があります。雲南省の場合、知名度の高い産地になるほど値段が高く、その為に、農家は量産に走り、肥料が多く使われ、お茶の質は低下します。その為、肥料を全く使わないような自然栽培茶でも、産地に精通していれば、意外に現実的な値段で入手出来ます。自然栽培のプーアル茶をブレンドに用いると、香りと味の両方が満たされ、非常に素晴らしいお茶になります。
具体的なお茶の組み合わせ
ブレンドのお勧めの組み合わせは以下をご参考にしてください。
プーアル生茶 + ダージリンファーストフラッシュ
プーアル生茶 + 台湾の烏龍茶
プーアル生茶 + 鳳凰単叢烏龍茶
プーアル熟茶 + 中国や台湾の紅茶
プーアル熟茶 + 火が強く入った烏龍茶
ブレンドは最初は半々をお勧めします。茶葉同士は混ぜる必要は無く、等量ずつ急須へいれ、何時も通りにいれればOKです。
プーアル生茶とダージリンファーストフラッシュの組み合わせは非常に鮮烈で、今まで味わったこともないように味が軟らかく、香りの余韻が長くつづきます。大げさではなく、人生で味わったことのないレベルの香りのダージリンを味わうことができます。

プーアル生茶と凍頂烏龍を合わせるのも非常にお勧めです。この組み合わせは、梨山茶をはるかに超越したやわらかな後味と気品のある長い余韻がします。初めて飲んだときはその凄さに感動しました。半々でブレンドした場合、香りは完全に烏龍茶であり、プーアル生茶の香りは全く感じられません。

鳳凰単叢とプーアル茶の組み合わせは新鮮な驚きを与えてくれます。例えば、鳳凰烏崠蜜蘭香単叢とプーアル生茶をブレンドした場合、香り味の質が両方とも向上し、10gが1万円するような高級な「単株茶」に匹敵するような、上品な香りと、滑らかで軟らかく、驚異的に深い後味が味わえます。
ブレンドに向いているプーアル茶
プーアル生茶でブレンドに適しているのは以下のお茶です。コストパフォ−マンスが高くバランスが良いのは東山生茶 2017年です。また、私が特にお勧めするお茶は耿馬古樹生茶 2017です。このお茶は余韻もボディも強く、極めて質の高い茶葉から作られております。
東山生茶 2017
白鶯山古樹生茶 2017
岩鳴山古樹生茶 2016
老黒塞古樹生茶 2016
茶耿馬古樹生茶 2017
熟茶をブレンドに使う場合、以下のお茶がお勧めです。
无量山古樹熟茶
薄刀山古樹熟茶 2016
果敢古樹熟茶 2016
火草山古樹熟茶 2017 (もうすぐ発売予定。)
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