2300mの野放茶園産、高山白茶を発売

[2024.10.05] Written By

高山白茶を発売しました。
このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。

1. 標高2200-2300mに位置する茶園
2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園

非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく、何より、透明感のある味香りと、健康的でやさしい味が印象的なお茶です。

https://hojotea.com/item/w30.htm

高い標高と野生化した茶園

お茶に限ったことではありませんが、品質の点で標高は絶対的な要素です。他の条件が同じであれば、標高が上がるほどにお茶の質は高くなります。余韻はもちろん、香りが濃くなり、透明感が増し、また、味のきめ細かさが増します。

高山白茶の原料となるお茶は、最寄りの村から徒歩1時間以上離れた標高2300m付近の山に自生しています。昔は茶園だったのですが、30年以上前に所有者がその地を去ったことで、茶園は野生に戻り、他の植物に紛れながら自然な環境で自生しています。もっと村に近ければ他の農家が買い取ったかもしれませんが、村から遠すぎたため、誰も引き継がず自然に戻りました。標高が高く、野生化していることから、お茶の木はあまり大きくありませんが、どの茶樹も樹齢が100歳以上あります。

茶摘みのプロも嫌がる遠隔地の野放茶園での茶摘み。

高山白茶は、2020年に発売して以来、ここ数年間発売を見送っていました。その理由は、茶園が村から遠く、さらにイバラが多いことから、お茶摘みをする人がほとんどいなかったためです。理想的な品質を持つ茶園ではあるものの、誰も摘みたがりません。今年は私たちが現地に滞在していたため、粘り強くお願いし、通常よりも多めの日当を支払うことで、なんとかお茶摘み部隊を編成してもらうことができました。

茶摘みを終え、帰路に就く女性達

 

ウンカが形成する蜜香(マスカテルフレーバー)

野生化した茶園では、周りに多くの草木があるため、昆虫が豊富で、茶葉を好むウンカも棲息しています。ウンカが茶葉の汁を吸うと、葉はバナナの皮のように黄色く変色し、中国語で蜜香と呼ばれる、ほのかにマスカットのような香りを漂わせます。

但し、新茶の状態ではマスカテルフレーバーはあまり強くは感じられず、どちらかというと、爽やかなブドウのような甘い香りがします。経験上、水出しにすると紫蘇の葉の香りとあいまって、その美味しさが特に際立ちます。

数年の保存で形成される熟成香

高山白茶の場合、熟成が進むにつれて蜜香がさらに明瞭化し、最終的には東方美人を連想させるような香りへと変化します。因みに、白茶はプーアル生茶よりも熟成による変化が早く、数年で熟成香が形成されます。

但し、上記の様な変化を期待する場合、無酸素状態での保存が必須です。当店では出荷時に無酸素包装を施しており、そのまま数年間保存することで、紅茶を思わせる豊かな甘みへと変化します。

高山白茶の買い物はこちらから

袋入り:   50g / 価格 1,836円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

3袋セット:   150g(50gを3袋) / 価格 5,184円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

お値打ちパック: 600g (50gを12袋) / 価格 17,626円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

2300mの野放茶園産、高山白茶を発売
高山白茶を発売しました。 このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。 1. 標高2200-2300mに位置する茶園 2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園 非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく …
標高2100mの無農薬・無肥料茶園産の高山紫茶2024
2024年産の高山紫茶を2種類発売しました。 https://hojotea.com/item/d53.htm 2種類とも、同じ生産者が同じ地域内に保有する茶園の茶葉ですが、茶園の位置が異なり、また、生産日も異なります。 …

最新の記事 NEW ARTICLES

2300mの野放茶園産、高山白茶を発売
高山白茶を発売しました。 このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。 1. 標高2200-2300mに位置する茶園 2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園 非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく …
標高2100mの無農薬・無肥料茶園産の高山紫茶2024
2024年産の高山紫茶を2種類発売しました。 https://hojotea.com/item/d53.htm 2種類とも、同じ生産者が同じ地域内に保有する茶園の茶葉ですが、茶園の位置が異なり、また、生産日も異なります。 …
大雪山野生茶(普洱生茶)2024の散茶を限定発売
大雪山野生茶は、雲南省臨滄市永徳県の大雪山に自生する野生のカメリアタリエンシスから作られたプーアル生茶です。 野生茶とは 野生茶とは、樹齢が高いお茶や野生化したお茶ではなく、山に自生している天然のお茶を指します。 過去に …
鳳凰単叢烏龍茶の産地、潮州市鳳凰鎮を訪問(2024)
先月、鳳凰単叢烏龍茶の産地である潮州市鳳凰鎮へ、仕入れと生産者との打ち合わせを兼ねて出張しました。ちょうど台風の時期と重なり、山から潮州に戻れなくなるなどのハプニングもありましたが、無事に仕入れを終えました。鳳凰鎮にはこ …
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須、宝瓶各種入荷
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥の茶器が入荷しました。 今回入荷したのは、丸型宝瓶、急須、絞り出し、茶海です。 https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm 数百年前に古琵琶湖の湖底に沈殿した …
佐渡島:渡辺陶三作、無名異上赤茶壺と宝瓶が入荷
渡辺陶三氏作の無名異常赤急須および宝瓶が入荷しました。今回の入荷品は、後手タイプが中心です。 https://hojotea.com/item/tozo_joaka.htm 非常に稀少な上赤 「上赤」は、佐渡島の相川金山 …
非常に稀少な野生茶、永徳野生白茶2024を発売
永徳野生白茶を発売しました。このお茶は2021年に一度発売されましたが、瞬く間に売り切れ、その後の入荷はありませんでした。質が高く、個性的な香りで当店でも非常に人気の高いお茶です。 永徳野生茶は、雲南省臨滄市永徳県で、牛 …
2024年産の古樹白茶を発売: 雲南省にて生産監修することで品質向上
2024年産の古樹白茶を発売しました。 今年は、私たちが自ら現地に滞在し、茶葉の選定から生産に至るまで現場で監修したことで、自信のある仕上がりになっております。 https://hojotea.com/item/w25. …
単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …
東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …

PAGETOP