• ホーム >
  • プーアル茶(普洱茶)と黒茶
遂に念願の碁石茶を飲みました。
日本茶の分類では、碁石茶は番茶に属するようですが、2次発酵を伴うため、私が思うに碁石茶は黒茶の分類に入ると思います。
但し、碁石茶はカビや酵母等の真菌類の発酵によって作られる、プーアル茶と異なり、乳酸発酵が2次発酵の主体です。
(因みに、2次発酵とは、緑茶を出発原料として微生物増殖時に2次的に発酵が行われることを指す言葉です。)
雲南省の少数民族によっては、やはり碁石茶と同じく、乳酸発酵を主体とする黒茶を作っているところもあるようで、雲南省が碁石茶のルーツではないかという説も良く聞きます。
乳酸発酵と言えば、ヨーグルト、フナ寿司!発酵により酸っぱい香りと味のする乳酸が生成されます。
乳酸菌は、嫌気性菌と言って、発酵に酸素を必用としない細菌です。私は碁石茶の製造を見たことがありませんが、製造時にはお茶に酸素が行かない状態にて作られるのだと推察します。
茶葉はよく見ると柏餅の葉っぱのように、大きな成長した茶葉が使われており、まるでビーフジャーキーのような外観をしておりました。
香りはお茶と言うよりも、海苔というか、ゆかり(しそのふりかけ)のような香りがしておりました。
早速、お茶を淹れてみました。
味も香りも非常に不思議な感じで、昆布茶を飲んでいるような感じがしました。
極めて特徴的で、癖のある味がし、何煎も淹れるに従って、酸味は薄まり、茶葉の味がするようになってきました。
この味はきっとカツオとか食べながら飲んだら美味しいと思います。或いは、焼酎を熱い碁石茶割りにし、魚料理と一緒に食べたらきっと美味しいんだろうなと思いました。私個人としては、とても興味深く、特に料理を引き立てる底力を持ったお茶だと思います。
ただ、売るとなると、極めて難易度の高さを感じました。このお茶はマレーシアにも持ち帰り、再度現地のスタッフと飲んで見たいと思います。果たして、何処までマレーシア人に受け入れられるか、彼らの反応が楽しみです。
_MG_9879.jpg
_MG_9883.jpg

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …
自社開発した新製法にて自分たちで仕上げた野生紅を発売
野生紅のロットが2024年産に切り替わりました。 通常であれば特にお知らせすることはありませんが、今回の切り替えには大きな意味があります。 2024年産の野生紅から、私たちが開発した新しい製法を用い、私たち自身の手で作っ …

最新の記事 NEW ARTICLES

長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …
自社開発した新製法にて自分たちで仕上げた野生紅を発売
野生紅のロットが2024年産に切り替わりました。 通常であれば特にお知らせすることはありませんが、今回の切り替えには大きな意味があります。 2024年産の野生紅から、私たちが開発した新しい製法を用い、私たち自身の手で作っ …
ミャンマー国境隣接地域産 鎮康古樹熟茶2022 発売
鎮康古樹熟茶2023を発売しました。 普段飲みに適した価格帯のお茶を目指し、非常に僻地の産地から茶葉を仕入れています。 https://hojotea.com/item/d154.htm ミャンマーとの国境を接する鎮康県 …
祁門紅茶の再入荷
暫く品切れになっていた祁門紅茶が入荷しました。 https://hojotea.com/item/b01.htm 祁門紅茶工場産の祁門紅茶 祁門紅茶は安徽省祁門県産の紅茶で、世界的にも知られる銘茶のひとつです。祁門県には …
フルボディの高級熟茶、忙肺古樹熟茶2023 200g餅茶を発売
忙肺古樹熟茶2023を発売しました。当店の熟茶の中でもトップレベルの非常に高品質な熟茶です。 臨滄市永徳県を代表するプアール茶の名産地 忙肺(Mang Fei)は、漢字の意味だけを見ると奇妙な地名ですが、もともと当地の少 …
火地古樹生茶 2022を発売
火地古樹生茶 2022を発売しました。 数年間の熟成を経て、爽やかで透明感のある甘い香りが際立つお茶です。 高山の自然栽培茶園産 火地は私達がお付き合いしている農家が保有する、臨滄市南西部に位置する永德県の標高2100m …
東山生茶 2024の散茶を発売
東山生茶 2024の散茶を発売しました。実は、東山の散茶を販売するのは今回が初めてです。 https://hojotea.com/item/d63.htm 雲南省臨滄市鎮康県の高山地帯で収穫された老樹茶 東山生茶2024 …
なぜお茶は渋いのか?渋味の原因と仕組みを紐解く
お茶には渋味を全く感じないものもあれば、非常に強い渋味を持つものもあります。では、この渋味の原因は何なのでしょうか?ここでは、渋味の原因とそのメカニズムについて解説します。 渋味の原因 渋味は、お茶の成分が口腔内のタンパ …
鳳凰単叢老欉蜜蘭香 2023を発売
鳳凰単叢老欉蜜蘭香2023を発売しました。 https://hojotea.com/item/houou.htm 鳳凰単叢は広東省潮州市を代表する烏龍茶で、老欉は樹齢の高い茶樹から収穫された茶葉を使ったお茶を指します。 …
湯を沸かす熱源によって変わるお茶の味香り
お茶を淹れる際に使うお湯ですが、やかんの材質によってお湯の味が変わることはよく知られておりますが、実は、やかんの材質以外に、湯を沸かす熱源の種類によっても味が大きく変化することをご存じでしょうか? 同じヤカンでも、熱源に …

PAGETOP