四双版納、プーアル生茶の産地、南糠山

[2010.05.16] Written By

西双版納では幾つかの山を訪れましたが、最初に行ったのが南糠山という山です。
この山は西双版納の中心部の街、景洪市から車で2時間程度でいけることから、お手軽に行くことの出来る場所です。
4駆で暫く走り、標高およそ1600M程度の地点まで登りました。西双版納の街は亜熱帯の暖かな街ですが、山まで来ると一気に肌寒く、周りには松の木がちらほらと生えておりました。
山の頂上付近は全て少数民族のみが生活しており、マレーシアやタイを思わせるような村の光景でした。
各家々では、釜炒りし、揉捻をした茶葉を庭先で干し、頻繁にゴミを除いたり手返しをしておりました。
この詳細については次回に説明するとして、私は山に生えているお茶林に案内されました。
この山には老樹と言われる茶木は殆ど無く、多くが100-300歳程度の茶木で構成されておりました。
どう見ても、普通の山なのですが、よく見ると至る所にお茶の木が生えております。
時々、ガサッと音がするので、動物かと思うと、大概茶摘みをしている人々が、木の上やら中やらにおりました。
南糠山のお茶は、土質が余り良質なミネラル分に富んでおらず、樹齢が余り古くないために、良いお茶は出来ません。
ただ、昆明あたりでは「南糠山」といえば、立派なブランドです。マニアの間では大変珍重されている南糠山ですが、喉越しには今ひとつ欠けます。
因みに、お茶原料の質を判断する簡単な方法があります。
その場で、若芽を摘み、前歯でかんだ後、口の奥まで一気に吸い込む事で、喉越しの強度を評価することが出来ます。
その産地の良否を判断するにはこれが一番確実な方法です。
加工されたお茶の場合、既に他産地や、年齢の若い茶木から採れた原料とブレンドされている可能性があるため信用なりません。
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南糠山から見下ろした景色。山に見えるところには全てお茶の木が植わっております。
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山麓から上を眺めた景色。南糠山は概してはげ山になっており、殺伐とした景色でした。
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樹齢100-200年程度の木
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茶摘みをする農民
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釜炒と揉捻が終わった茶葉は、太陽で乾燥が行われます。どの家もこのようにプーアル茶を広げておりました。これらのお茶はプーアル生茶になります。
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