持ちやすく、お茶の流れの良い茶器

[2012.08.07] Written By

佐渡の急須が沢山入荷してきました。
今回は渡辺陶三氏清水謙氏の作品の両方を受け取りました。
https://hojotea.com/item/shimizu_nosaka.htm
https://hojotea.com/item/shimizu_nosaka_kangen.htm
https://hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm
私は最近、工夫式の淹れ方でサッと淹れられる茶器に凝っております。
ミネラルやポリフェノールが豊富な茶葉の場合、沸騰水で淹れないと香りがしっかりと抽出されません。
但し、沸騰水で淹れると言うことは、蒸らす時間を極力短くしないと、茶葉が簡単に煮えてしまいます。
煮えることで、お茶の成分の酸化が進み、不快な香りが発生し、お茶本来の香りが100%楽しめなくなります。
そこで、私が大事だと思うのは、多めの茶葉を用い短時間で淹れる方法、すなわち工夫式の淹れ方です。この淹れ方をする為には流速が重要な要素です。お茶を淹れ終わった際に、数秒で湯を出し切れるような茶器が理想です。
更に、熱湯を何度も通しても、手を火傷することなく、簡単にお茶が淹れられるような構造です。短時間で淹れる方法の場合、逆に10回、20回と繰り返し淹れることが多くなるため、熱くて持てないような構造は不適です。
最後に、お茶を淹れ終わった後に蓋を取れば、茶葉が簡単に冷却できるような構造、そして、クリーニングのし易さも大事な要素だと思います。

 

実は上記の全ての要素を兼ね備えているのは蓋碗だと思います。
蓋碗ほど、機能的な茶器は他に考えられません。但し、蓋碗を使いこなすに経験が必要で、慣れないと火傷したり、落として割ってしまったりと、アクシデントが絶えません。
そこで、蓋碗と同じような機能を備え、且つ、使いやすい茶器が理想と言うことになります。既に、土に関しては私の理想とする性能が得られておりますので、これからは道具としての使いやすさを追求してみたいと思います。
N427 100ML
野坂土で製作した蓋碗:意外にもフランスでの需要が多いです。
NR444  150ML
中が寸胴になっており使いやすい
N413 150ML
宝瓶
N413.jpg
N400 130ml 97mm
絞り出し
N400.jpg
NR400 120 95MM
NR406 100ML
NR433 400ML
野坂還元焼による大型の茶器:テーブルアレンジにも合いそうなお洒落な雰囲気が好きです。
IMG_3286.jpg

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