鳳凰単叢烏龍
2種類の鳳凰単叢烏龍茶を発売しました。いずれも、非常に高いお茶ですが、鳳凰単叢烏龍をとことん極めたいというマニアックなお客様のために仕入れました。
これらのお茶は2013年の春のお茶ですが、生産直後と言うこともあり香りがマイルドだったために、1年かけて茶葉を熟成し、香りを高めました。
今回発売したお茶には桂花香と言う文字の前に「老欉」という名称が付きます。老欉とは老木から作られたお茶を意味しております。このお茶は樹齢が300年以上ある大木から作られており、また、それらのお茶の木は自然栽培により無農薬無肥料で作られております。
老木、自然栽培という2条件によりお茶の木は時間をかけてゆっくりと生長し、茶葉はミネラルを豊富に含むことから、味が濃厚で深いコクが感じられます。HOJOの鳳凰単叢烏龍の場合、値段はコクの強さに相関する傾向があります。今回発売した2商品についても例外なく深いコクが特徴です。

鳳凰単叢

鳳凰単叢烏龍
鳳凰単叢烏龍茶に限った事ではありませんが、お茶の値段が高くなることでそれに伴って香りが強くなるわけではありません。値段が高くなることでお茶をいれたときの水質が変化します。質の上昇に伴い、よりコクが深く、まろやかになり、味や香りがより立体的に感じられます。

鳳凰烏崠老欉桂花香 単叢

桂花とは中国語で金木犀の花を意味します。桂花香という名前の由来は、金木犀の香りがする為です。ただし、この金木犀の香りは2次的に添加したり、噴霧しているのではなく、発酵と低温の火入れ熟成により、茶葉自身から生じた香りです。鳳凰単叢烏龍には様々品種があり、同じような作り方をしても品種により生じる香りが異なります。
桂花香と呼ばれるお茶は、金木犀の鮮花に近い香りがします。また、熟成が進むにつれ桃のような香りも生じます。今回発売した鳳凰烏崠老欉桂花香 単叢は極めてコクが深く、喉の奥に「スー」と流れ落ちるような感覚と、飲み終わった後に長時間にわたって持続する余韻が特に強く感じられます。桂花香はその品質特性から、ある程度長めに熟成した方がより香りが濃厚になります。新茶の状態でフレッシュな香りを楽しむのも良いですが、数年寝かした上で、濃厚な香りを楽しむのはとても贅沢な飲み方です。
鳳凰桂花香単叢

鳳凰烏崠老欉宋種 単叢

宋種は鳳凰単叢烏龍茶の中では一般的な名称です。HOJOのラインアップの中にも他にも宋種が複数あります。宋種というのはお茶のグレードを示しているのではなく、お茶の「品種」を指しております。
宋種とは水仙種を親に持つ種類で、香りはあまり強くありませんが、熟成の進み具合により香りは相対的に強くなり、桃を強く連想する香りが生じます。宋種でも、樹齢、茶園の位置、栽培方法、香りの強さ、製茶技術の優劣など様々な要素により値段は100g千円台から、100g数万円する物まであります。
今回紹介する宋種は、鳳凰山の中でも超高級と言える品質のお茶です。この商品は1バッチの総生産量が数キロしかない非常に稀少なお茶です。
鳳凰宋種単叢

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