お茶を分類する際、「不発酵茶」、「発酵茶」で分類するのが一般的です。不発酵茶とは、酵素発酵が全く行われない、つまり、緑茶や黄茶を示します。酵素が介在しないため、お茶の成分が限りなくフレッシュな茶葉に近い状態で残ります。

発酵茶は細胞に傷を付け、お茶の酵素による発酵で作られます。本来苦味を示すポリフェノールが酸化し、花や果物の様な香りを作り出すのです。
では、烏龍茶はどの分類でしょうか?烏龍茶の場合、発酵茶なのですが、「半発酵茶」と呼ばれます。「半発酵茶?ふ~~ん」と思うでしょうが、実際半発酵って何だろうと疑問に感じたことございませんか?私は学生の頃、同じく、烏龍茶は半発酵と習いましたが、その真意を理解するには至りませんでした。
最も分かり易い例を以下に示します。
一番上から、緑茶=不発酵茶、烏龍茶=半発酵茶、紅茶=発酵茶です。
 20061113195440.jpg
 中国緑茶です。芽だけを用いること、釜で炒ることで酵素を失活することから、日本の緑茶よりも色が薄めです。
20061113195453.jpg
紅茶の茶葉。発酵により茶葉全体が赤く変色しております。黒いしみや斑点のある茶葉は低品質の証です。
20061113195508.jpg
緑茶は発酵に携わる酵素が熱により失活しているため、全く発酵しておりません。そのため、茶葉は美しい緑色をしております。
烏龍茶の茶葉をよく見てみてください。縁の部分だけが赤くなっているのが分かりますか?この部分だけが発酵しているのです。因みに、縁だけが綺麗に発酵しているのは良質の烏龍茶の証です。福建省山の烏龍茶、特に岩茶は茶色というイメージがあるでしょうが、それは間違いです。岩茶も、本当に良質の岩茶の場合、お茶の中心部は緑色をしています。
烏龍茶の中心部は緑色をしておりますが、「じゃあ縁だけ切り取ったら緑茶になるの?」と思われませんか?確かに、烏龍茶の茶葉の中心部は緑色をしておりますが、この部分だけ取り出して緑茶とはかなり異なる味・香りがします。その理由は、前回2回に分けて烏龍茶のプロセスを説明してきたように、烏龍茶の製造には「萎凋」と呼ばれる、葉を萎びさせる工程があるからなのです。この工程により、茶葉の水分が減少し、各種の酸化反応(発酵)が開始され、茶葉は緑色をしているものの苦味がなく、口当たり滑らかな味となるのです。因みに、縁を除き烏龍茶の緑色の部分だけ取り出したのが安系の鉄観音(清香型)です。

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!
  •                 

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

渡辺陶三 野坂粗土
無名異、信楽、伊賀の急須・宝瓶各種入荷
各種茶器が入荷しました。今回入荷した茶器は、渡辺陶三氏作の秋津無名異酸化焼成、炭化還元焼成、野坂粗土還元焼成、 …
雲南省の自然栽培茶から作る白茶!白牡丹
HOJOでは雲南省の標高2100mクラスに自生する老樹から収穫された茶葉を用い、オリジナルの白牡丹を作りました …

最新の記事 NEW ARTICLES

安渓の烏龍茶を鳳凰単叢烏龍のように仕上げる実験
潮州を代表する鳳凰単叢烏龍茶は、お茶とは思えないレベルのフルーツのような甘い香りがするお茶です。初めて飲まれる …
渡辺陶三 野坂粗土
無名異、信楽、伊賀の急須・宝瓶各種入荷
各種茶器が入荷しました。今回入荷した茶器は、渡辺陶三氏作の秋津無名異酸化焼成、炭化還元焼成、野坂粗土還元焼成、 …
日当たりの優劣とお茶の味香りの関係
同じ無肥料の自然栽培茶であっても、日陰や森の中で作られたお茶と日が良くあたる場所で作られたお茶は香りや味に大き …
雲南省の自然栽培茶から作る白茶!白牡丹
HOJOでは雲南省の標高2100mクラスに自生する老樹から収穫された茶葉を用い、オリジナルの白牡丹を作りました …
老木の自然栽培茶から作られた大茶頭を予約販売
茶頭はプーアル熟茶の発酵過程で自然に形成される塊です。今回、茶頭の中でも、大茶頭と呼ばれるとても珍しい茶頭を入 …
中国緑茶2018を4種類発売!
2018年産の中国緑茶を複数発売しました。今回は晴天が続いたことでお茶の素材が非常に良く、例年と比べて、非常に …
高い品質のお茶ほど成長が遅い
3月に雲南省入りし、既に1ヶ月が経過しました。ここ臨滄地域の場合、春の1番茶は3月の20日頃から茶摘みが開始さ …
大雪山野生白茶とプーアル生茶の散茶を限定予約販売
今年も大雪山産の野生茶を原料にプーアル生茶と白茶の生産を行いました。今年は中華正月以降、殆ど雨が降らなかったた …
ゴールデンチップを多く含む紅茶は本当に美味しい?
紅茶に含まれる金色の芽のことをゴールデンチップと呼びます。「ゴールデンチップが多いから稀少」、「ゴールデンチッ …
現地発!2018年の雲南省のお茶の状況
3月31日より雲南省へ来ております。数日こちらに滞在し茶園や生産者を訪問したことで、今年の雲南省におけるお茶の …

PAGETOP