鳳凰単叢蜜蘭香2023と老欉姜花香2022を発売

[2024.02.10] Written By

鳳凰単叢烏龍茶を2種類発売しました。今回販売したのは、蜜蘭香濃香2023 No.1と老欉姜花香2022です。

https://hojotea.com/item/houou.htm

質の良い鳳凰単叢の特徴

良質な鳳凰単叢は喬木と呼ばれる形式で栽培されます。喬木とは成長点を剪定しないことで、お茶の木が山の木のように枝を広げ、大きく成長する栽培法です。(以下の写真参照)


鳳凰単叢のお茶の老木と私、北城(後ろ姿)

一方、日本や台湾、インド、スリランカのような一般栽培茶園の茶樹は、低く刈り込まれ、よりコンパクトで管理された形態を持ちます。一般栽培茶園では、茶樹が密集し、効率的な収穫が可能であり、生産量が多く、経済的な利点があります。一方、喬木のお茶の木は、自然な生育環境で育ち、茶葉の収穫にとても手間がかかりますが、風味や品質は喬木形式の方が優れております。
鳳凰単叢烏龍茶の産地である鳳凰鎮に行くと、標高の高いエリアには喬木方式で茶樹は管理されております。逆に周辺地域を含む、標高が低いエリアには、一般茶園方式に準じた茶園が広がっております。


標高の高いエリアのお茶の木は全て喬木形式:写真は烏崠村付近

鳳凰単叢には、渋みや苦みといったイメージを持つ人がいますが、このようなお茶は、主に肥料を多く使用して作られた低地の一般茶園方式のお茶、さらに殺青温度や焙煎温度が高いこともその原因の1つです。また、標高の高い地域では、基本的に春茶のみが収穫されますが、低地の一般茶園はより商業ベースで作られている事から春夏秋に収穫される事も珍しくなく、これらのお茶が渋い原因となることもあります。

一方で、高い標高で育てられた喬木の良質な鳳凰単叢は、熱湯で淹れてもほとんど苦みや渋味を感じません。

鳳凰単叢蜜蘭香濃香 2023 No.1

23年産の蜜蘭香を発売しました。
本商品は、香りが非常に華やかで、まるでライチのような甘い香りが強く感じられるのが最大の特徴です。もちろん、フレーバーや着香ではなく、お茶の品種特性と、発酵、炭火による長時間の焙煎技術によって引き出された香りです。仕上げは2次火と呼ばれ、炭焙をそれぞれ6時間以上、2回行っています。

ライチのような甘い香りが非常に強く、華やかな香りのお茶です。鳳凰単叢をまだ飲まれたことが無い人最初に試して戴きたいお茶です。

鳳凰単叢蜜蘭香濃香 2023 No.1のお買い物はこちらから

袋小 :   15g / 価格 1,404円(税込み)

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缶入り:   40g / 価格 3,564円(税込み)

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袋大(40gが3袋) :120g / 価格 10,368円(税込み)

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お値打ちパック(40gが9袋):360g / 価格 25,704円(税込み)

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鳳凰単叢老欉姜花香 2022

このお茶は、烏崠桂竹湖村(烏崠山脈の天池の近く)で、標高1200mに位置する樹齢60歳程度の茶樹から作られました。

老欉生姜香2022の茶樹

鳳凰単叢の中で、香りが強いお茶の代表格の一つは蜜蘭香ですが、姜花香も同様に非常に香りが強いお茶です。ただし、香りの種類は蜜蘭香とは全く異なります。姜花香は、良い意味でのスパイシーさを伴う強いトップノートが感じられ、とても華やかな香りがするお茶です。

姜花香の香りを説明する際、現地では生姜の花の香りがするお茶として語られます。残念ながら、日本では生姜の花の香りを体験する機会は殆ど無いため、生姜の花と言われてもピンとこないかもしれません。ただ、台湾や中国などへの出張時、生姜の花の香りを嗅ぐと、本当に姜花香の香りとそっくりで驚きます。日本の花で香りを表現するなら、水仙やユリの花が香りとして近いように思います。また、スモモやネクタリンのような桃系の香りも感じられます。

老欉の名を冠しているだけあり、お茶を淹れると原料の品質の優れている点が目に止まります。余韻が長く、甘い後味と共に、喉に残る香りがいつまでも漂い、飲み味が非常に軟らかなお茶です。

鳳凰単叢老欉姜花香 2022のお買い物はこちらから

袋小 :   15g / 価格 2,484円(税込み)

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缶入り:   40g / 価格 6,264円(税込み)

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袋大(40gが3袋) :120g / 価格 18,360円(税込み)

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お値打ちパック(40gが9袋):360g / 価格 45,101円(税込み)

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