おすすめの自然栽培茶!岩鳴山古樹白茶2018の販売を開始

[2018.09.06] Written By

岩鳴山古樹白茶2018の販売を開始しました。岩鳴山産の白茶はHOJOの白茶の中でも非常に人気があり、リーピート購入が多いお茶の1つです。

有機栽培を超えた自然栽培茶

岩鳴山古樹白茶は、雲南省臨滄地区の標高2000mにある山岳地帯の茶園で作られた白茶です。原料となる生茶葉は、農薬も肥料も使われていない自然栽培茶園から入手しました。中国の場合、一般に有機認証を取得しているような有機栽培茶(オーガニックティ)は、肥料(有機)が多用されていることが多く、安全面は担保されているものの素材としての品質を伴っておりません。実際、有機無機に関係無く、窒素肥料の使用はお茶の味に悪影響を与えます。完全無肥料の自然栽培茶は、時間をかけてゆっくりと成長することから、茶葉はミネラルとポリフェノールを豊富に含み、透明感のある香りがし、強いコクを楽しむことが出来ます。

ダージリンファーストフラッシュと似て非なる花の香り

岩鳴山古樹白茶は甘い花の香りがし、ダージリンファーストフラッシュの香りを連想します。ただし、ダージリンファーストフラッシュとの決定的な違いは2つあります。1つ目は岩鳴山古樹白茶のコク(余韻の長さ、後味の濃さ)がダージリンと比べると圧倒的に強く感じられます。2つ目の違いは、ダージリンファーストフラッシュは生産工程で100℃以上の温度で加熱されます。これによって、熱に香気成分が化学変化し、ダージリンファーストフラッシュ特有の香りを形成し、同時にシャープな味を呈します。岩鳴山古樹白茶は、全く熱を使わずに生産されるため、発酵茶特有の香気成分を有しており、滑らかで、やさしい味わいがします。逆に、もし、白茶を100℃以上の温度で加熱したとすると、ダージリンファーストフラッシュそっくりの香りが形成されます。

白茶の萎凋の様子:萎凋をしっかりとすることで、花のような甘い香りが形成されます。

白茶が苦手という人に逆に飲んで貰いたいお茶

白茶と聞くと、「いや、白茶はちょっと、、、」と言われるお客さんが意外に多いように思います。その理由を聞くと、「埃っぽい香りがする」「今一個性が無くて楽しめない」「草みたいな香りがして美味しくない」と言った理由が多数を占めます。私自身、福建省などで一般的に売られている白茶を飲むと、全く同じ感想を持ちます。そもそも、加工の工程がシンプルな白茶の場合、原料茶葉の品質が最終的なお茶の品質に強く影響します。また、近年では白茶の生産者は見た目に重点を置きすぎている傾向があり、萎凋はそこそこに、送風をして乾燥を早めるような作り方が主流になりつつ有ります。萎凋がしっかりと出来てない白茶は、発酵する前に乾燥してしまうため、草のような、埃のような香りがします。HOJOでは、白茶本来の花のような甘い香りを引き出すために、原料となる茶葉を自然栽培茶園から入手し、更に、製茶においても萎凋工程を十分に行うことで花のような甘い香りのするお茶を作りました。

茶摘み規準が白茶の味香りに与える影響

このお茶は1芯3葉の茶葉から作られています。一般に、芽だけ、1芯1葉などのように芽の割合が高いと、口にいれたときにクリーミーで、滑らかなとろけるような舌触りがするのに対し、1芯3-4葉になると、味と香りが強く、より個性がはっきりとしたスッキリとした味わいのお茶になります。どちらが良いというわけではなく、好みの問題です。ただ、長期熟成をしたい場合、また、味香りがスッキリしたお茶を求めた場合、1芯3-4葉でお茶が適しております。1芯3-4葉のお茶を白茶に加工した場合、非常に嵩張ることから、圧縮して餅茶に加工しております。


岩鳴山古樹白茶の外観:見た目からは想像も出来ない花のような甘い香りのお茶です!

白茶の熟成の方法

白茶は熟成による変化を楽しめるお茶です。白茶は微発酵茶と言うこともあり、熟成をした際、プーアル生茶よりも変化速度が速く、熟成による変化を最も体感しやすいお茶だと思います。熟成することで、まず香りが変化します。最初は花のような香りだったお茶は、1-2年で徐々にフルーツ系の香りへと変化し、その後、蜜のような甘い香りも形成します。更に、熟成が長期化すると、舌触りも変化し、お茶の味が非常に滑らかになり、香りも更に濃厚に変化します。白茶は微発酵茶と言うこともあり、熟成速度が非常に速く、1年間置いただけでも変化が感じられます。2-3年熟成した白茶は別のお茶と思うほどに香りが変化します。1年以上熟成したお茶は、開封後、1-2週間ぐらい置いてから飲み始めてください。開封直後は香りが弱く、味が軽めですが、適度に酸化させることで、香りも味も急激に強まります。

白茶の飲み方

代表的な淹れ方を紹介します。お茶を淹れる際は塩素を除去した水を用いてください。急須200-300mlに対して4-5gの茶葉を用います。
沸騰水で茶器を10秒間予熱した後、茶葉を入れ、沸騰水で茶葉を10秒間予熱し、湯は捨てます。
1煎目は2分位、2煎目以降は10秒内でいれてください。

白鶯山古樹白茶はまた、水出しにも適したお茶です。水出し茶の作り方は以下のサイトを参考にしてください。

誰でも簡単に出来る水出し茶の作り方

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

この記事に関連するHOJO Teaの商品


関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …

最新の記事 NEW ARTICLES

単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …
東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
雲南省の稀少茶、大雪山野生白茶2024を発売
大雪山野生白茶2024の散茶を発売しました。 このお茶は、私達が実際に現地雲南省の産地に滞在し、現地で生産管理しながら作り上げたお茶です。 雲南省における野生茶の定義 これまで何度も説明しておりますが、雲南省 の人々は例 …
HOJO独自の新製法で実現した香り高い紅茶:雲南での挑戦
雲南省に1.5ヶ月滞在した期間中、良質な白茶やプーアル茶の生産はもちろん重要な課題でしたが、今回の大きな目標は、小ロット生産にも対応した新しい紅茶の生産方法を開発することでした。 一般的に雲南紅茶といえば、当店のラインア …
2024年の雲南省お茶シーズン:予想外の気温と収穫の混乱
長い雲南省の仕入れを終え、現在マレーシアのクアラルンプールに滞在しております。輸入したお茶の評価や海外用のお茶の発送など細かな手配が必要なため、クアラルンプールの会社に来月まで滞在予定です。 今年はシーズンの最初である3 …
2024年の白茶:理想的な天気と現地滞在で品質は上々
私たちが雲南省で力を入れているお茶の一つは白茶です。白茶は昔から、福建省と雲南省で作られてきました。 福建省の白茶は製茶はよく管理されている反面、慣行農園方式で肥料を用いた農業をしているため、原料の質に関して、私は満足で …
雲南のおもてなし文化:食事に込められた思い
中国では、挨拶代わりに「你吃饭了吗?」、つまり、「ご飯食べた?」と言うのが一般的ですが、雲南省にいると、色んな局面で、「吃饭」「吃饭」、ご飯食べていきなさいと言われます。ただ、長く雲南省に携わると、これらのご飯への誘いは …
野生茶を求め雲南省臨滄市南西部の山村へ
現在、雲南省臨滄市の南西部にてお茶の仕入を行っております。 当店にとって重要な商品の1つに野生茶があります。野生茶は製茶はもちろんですが、原料確保が一番大きな課題です。 今回、新たに野生茶が有る場所があるらしいと言う情報 …
雲南省のお茶産地にてプーアル茶、白茶、紅茶の生産
3月24日から中国の雲南省臨滄市の南西部、永德、鎮康県にてお茶の仕入れ、生産を行っております。 雲南省は世界一と言っても過言で無い極上の原料がある反面、生産に対する管理が甘いため、出来合のお茶を仕入れたのでは、理想とする …

PAGETOP