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屋台食べ歩きと烏龍茶ファンの聖地、潮州
- [2018.11.15] Written By 北城 彰(Akira Hojo)

潮州の鳳凰鎮に仕入れに行ってきました。潮州と言えば鳳凰単叢烏龍茶の産地です。潮州へは必ず毎年行き、現地にて仕入れを行っております。
潮州は銘茶の産地と言うだけでなく、観光の目的地としても素晴らしい場所です。特に「食べることが何よりも好き」という私のような人には天国のような街です。
潮州へ行くには
潮州は広東省に属しております。日本から行くには2つの方法があります。1つ目は、広州や厦門まで飛行機で行き、そこから新幹線で行く方法。この方法ですとそれぞれの都市から数時間で到着します。
2つ目は全工程を飛行機で行く方法。この場合、一旦上海か広州へ行き、そこで乗り換えて、2時間ほどのフライトで潮汕空港に到着します。ただし、上海乗換の場合、国際線が到着するのは浦東空港なのに対し、ローカル便の出発空港が虹橋の場合が多く、両空港間の移動に1時間半近くかかります。潮汕空港から潮州の街までは車で1時間程度の距離ですが、これが意外に難関です。
空港からのシャトルバスが出ている物の、潮州の街までは1時間半〜2時間に1本しか無く、タイミングが悪いと極めて長時間の待ちぼうけを食らいます。深夜に到着した場合や、バスのタイミングが悪い場合はタクシーを利用することになるのですが、その場合、RMB150が相場で交渉の余地は全くありません。もし、1人か2人で旅をしているなら、タクシーの乗り合いを希望できます。同じ方面に行くお客さんを待ち、人数が集まれば出発します。この場合、1人頭RMB50で計算してくれます。
東南アジアの屋台文化のルーツは潮州(潮汕)
潮州の魅力と言えば他でもない、ストリートフードです。潮州はクエティオをはじめとする麺類やその他多種類の種類の屋台系料理の本拠地です。マレーシア、タイ、シンガポールのホッカーフードと呼ばれる料理の多くは安渓や厦門をルーツとしていると言われておりますが、実際、その多くは潮州の料理だったりします。その点、東南アジアのストリートフード(屋台料理)が好きな人にとって、潮州は天国と言えます。私は過去、東南アジアの中でも屋台料理で特に有名なペナン島に10年間住んでおりましたが、正直、潮州の屋台料理は質に関して圧倒的に優れており、ペナンの屋台料理は比較の対象にすらなりません。その最大の理由は、東南アジアの屋台料理は化学調味料を多用しているのに対し、潮州では昔ながらの方法で骨を長時間煮込む方法を採っております。また、潮州では煮物をする鍋もステンレスを使うなど細部へのこだわりがあります。私はお茶の仕入のために潮州ヘ行くのですが、実は一番の目的は屋台料理を食べることだったりします。屋台料理が美味しすぎるため、1日6食くらい食べてしまい潮州から帰る頃には体重が確実に増加しております。
シンプルな見た目からは想像できない、コクの強い濃厚な味のクエティオ湯(タン)
豚肉系と牛肉系、更に透明なスープ系と濃厚なスープ系など各種スタイルがあります。
潮州はお粥も有名です。豚足や鶏ガラなどを一日煮込んで出汁を取り、乾燥ホタテ、具材の鳩や雉、蟹などのスープと合わせます。香りだけでもくらくらするほど美味しいです。
職人気質の潮州人
潮州人はあまりフレンドリーな印象はありません。中国人の中でも極めて職人気質の民族で、伝統を重んじる傾向が強く感じられます。彼らの価値を理解してくれる人には非常に友好的なのですが、実際に親しくなるためには数年間を要すると感じております。ただ、実直で職人気質の潮州人は、東南アジアに移民した華人の中でも突出して成功者が多く、タイなどで米の貿易で富を成している人々や香港の李 嘉誠などがその例です。彼らの気質と伝統を重んじる姿勢ゆえに、未だに屋台料理が高い質を維持されており、鳳凰単叢烏龍茶のような非常に複雑な工程のお茶が妥協無く作り続けられているのでしょう。
2018年より突然潮州の街が綺麗になりました。
私は毎年潮州へ行っておりますが、行くたびに感じていたのは街が非常に汚い点です。料理が美味しいのですが、屋台で飲み食いした客が出すゴミがそこら中に散在しており、更に、道端はどこもかしこも車やバイクが駐車されており、歩道もまともに歩けない状況でした。私は仕事から様々な地方都市や町に行きますが、潮州の汚さは他の都市を圧巻しておりました。ところが、今年潮州に行ったところ状況が一変しました。街から違法駐車が消え去り、ゴミが無くなり、急に街が綺麗になっておりました。何でも、潮州政府による潮州を観光都市化したいとの方針から、突如、街を綺麗にするための法律を施行したそうです。逆にその煽りを受けたのは道端で営業をしていた屋台料理やでした。ただし、消えてしまったと思われた屋台料理やも夜9時頃になるとどこからとも無く現れます。しかし、警察もそれを承知しており、街のあちこちで見回りをし、違法に店先にテーブルを出している店は厳重注意を受けておりました。ただ、潮州の場合、人気店は屋台→路面店舗とアップグレードしてゆきます。したがって、小さな屋台店が消えても盛っている路面店はほぼ間違いなく美味しく、街が綺麗になってもストリートフードの文化は健在でした。
以上のように潮州は旅行の目的地として非常に面白く、中国旅行が好き、食べ物が好きと言う人には強くお勧めする街です。中国の美味しい屋台文化に触れたい人にはお勧めの目的地です。
尚、多数の鳳凰単叢烏龍茶を発売しました。
https://www.hojotea.com/item/houou.htm
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