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キャメロンハイランド産 高級紅茶の試作

[2006.06.05] Written By

キャメロンハイランドで手摘みとオーソドックス法による紅茶の委託生産実験を行っておりましたが、その試作サンプルがペナンのオフィスに送られてきました。

本実験の目的は、手摘みによる良質の茶葉を、オーソドックス法により十分に揉捻し、味・香り・見た目全ての面でバランスのとれたお茶を開発することでした。
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しかし、現物を見てガッカリしました。まず、揉捻技術が非常に未熟で、茶葉が全然捻れておりません。一見、ほうじ茶のような外観になっております。更に、よく見ると、枝のような部位が認められ、本当に手摘みなのかさえ疑わしいようです。
香りは、セイロンティーに近い、甘い香りがするとのことなのですが、この外観では私の店で売るわけには行きません。これまで多くの時間とお金をかけ、キャメロン産の高級茶開発を試みてきましたが仕方がありません。茶葉ですらこの状態では、農薬面等では余りに不透明な部分が多く、とても安心して販売することが出来ません。
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マイナスな結果にショックではありますが、テストをしたからこそこの結果が得られたのであり、一つの前進としてとらえるべきと考えております。今後、マレーシアキャメロンハイランド産の高品質茶の開発は一時中断することに致します。期待してくださっていた皆さん、どうもすみません。

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