贅沢なマスカテルフレーバー!蜜香紅茶(無農薬)を発売

[2021.10.10] Written By

蜜香紅茶を発売しました。このお茶はHOJOのラインアップに入っているにもかかわらず、何年も品切れが続いており、多くの人からお問い合わせを頂いておりました。
今回紹介する蜜香紅茶は無農薬の茶園から仕入れました。

https://hojotea.com/item/b31.htm

蜜やマスカットの香りがするお茶

蜜香紅茶は文字通り、蜜のような香りがするお茶です。蜜香はマスカットの香りにも似ていることから、マスカテルフレーバーとも呼ばれます。
香り的には、東方美人や、マスカテル系のダージリンセカンドフラッシュに似ております。ただ、ダージリンセカンドフラッシュで蜜香紅茶のレベルのマスカテルフレーバーがするお茶は極め希だと思います。
蜜香紅茶は、値段も高く、仕入れようか悩みましたが、強い蜜香ゆえに我慢できず、仕入れを決断しました。

東方美人の産地

蜜香紅茶の産地は台湾の苗栗産です。苗栗は東方美人の産地としてよく知られております。
蜜香紅茶は青心大有という品種から作られております。

ウンカが茶葉を噛むことで形成される蜜香

蜜香紅茶の蜜香は特殊な製茶工程で形成されるのではありません。
蜜香のするお茶を作るためには、ウンカに攻撃された茶葉を摘む事が必須です。
植物は害虫の攻撃を受けると、ファイトアレキシンと呼ばれる、人間で言う抗体のような物質を形成します。
ファイトアレキシンには、植物によって色々な種類が有りますが、お茶の場合、葉がウンカの攻撃を受けると、テルペノイドという物質を形成します。この物質が東方美人や蜜香紅茶の蜜の香りの本体です。

製茶が安定している紅玉紅茶と製茶が不安定な蜜香紅茶

台湾の紅茶と言えば、紅玉紅茶が有名です。紅玉紅茶をご存じの方は多いと思いますが、多くの紅玉紅茶はとても上手に製茶されております。
一方、蜜香紅茶に関する限り、製茶に問題のあるお茶が非常に多いのが実情です。
私の経験上、蜜香紅茶のサンプルを取り寄せると、製茶に問題があるお茶がその殆どです。

何故、紅玉紅茶は上手に製茶されているのに、蜜香紅茶は問題が多いのでしょうか?

これには品種が深く関係してます。
紅玉紅茶は台茶18号という、アッサム系の大葉種から改良された品種です。
茎が太く、葉も大きく、水分の含有量が高いため、かなり高温にしても水分が飛びにくい特徴が有ります。
この為、発酵止め(殺青)を高温で行うことが出来、比較的簡単に制御することが可能です。

それに対して、蜜香紅茶の多くは青心烏龍や青心大有などの烏龍品種から作られます。
これらの茶葉は、茎が細く、水分量が少ないため、紅玉紅茶の様な条件で発酵止めをしたのでは、茶葉が焦げて、焙煎香が生じます。焦げた紅茶は、消費者から敬遠されます。

このような理由から、生産者は何としても焦がさないように温度調整をします。その結果、逆に、熱量が足らず発酵止めがきちんと出来ない(殺青不良になる)お茶が出来る頻度が上がります。
発酵止めが正確に出来てない場合、酵素が不活性化してないため、お茶は発酵しつづけます。その結果、過発酵と呼ばれる状態になり、ぞうきんのような蒸れ臭を形成します。

蜜香紅茶を仕入れるにあたっては、上記で述べたようなポイントを厳しく精査しました。今回紹介するお茶については、納得できるレベルで製茶できていると評価しました。

買い物はこちらから

袋小 :   20g / 価格 2,916円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

缶入り:   50g / 価格 6,912円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

袋大:   150g / 価格 20,304円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

お値打ちパック:  600g  (袋大150gを4袋) / 価格 66,355円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須、宝瓶各種入荷
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥の茶器が入荷しました。 今回入荷したのは、丸型宝瓶、急須、絞り出し、茶海です。 https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm 数百年前に古琵琶湖の湖底に沈殿した …
佐渡島:渡辺陶三作、無名異上赤茶壺と宝瓶が入荷
渡辺陶三氏作の無名異常赤急須および宝瓶が入荷しました。今回の入荷品は、後手タイプが中心です。 https://hojotea.com/item/tozo_joaka.htm 非常に稀少な上赤 「上赤」は、佐渡島の相川金山 …

最新の記事 NEW ARTICLES

鳳凰単叢烏龍茶の産地、潮州市鳳凰鎮を訪問(2024)
先月、鳳凰単叢烏龍茶の産地である潮州市鳳凰鎮へ、仕入れと生産者との打ち合わせを兼ねて出張しました。ちょうど台風の時期と重なり、山から潮州に戻れなくなるなどのハプニングもありましたが、無事に仕入れを終えました。鳳凰鎮にはこ …
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須、宝瓶各種入荷
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥の茶器が入荷しました。 今回入荷したのは、丸型宝瓶、急須、絞り出し、茶海です。 https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm 数百年前に古琵琶湖の湖底に沈殿した …
佐渡島:渡辺陶三作、無名異上赤茶壺と宝瓶が入荷
渡辺陶三氏作の無名異常赤急須および宝瓶が入荷しました。今回の入荷品は、後手タイプが中心です。 https://hojotea.com/item/tozo_joaka.htm 非常に稀少な上赤 「上赤」は、佐渡島の相川金山 …
非常に稀少な野生茶、永徳野生白茶2024を発売
永徳野生白茶を発売しました。このお茶は2021年に一度発売されましたが、瞬く間に売り切れ、その後の入荷はありませんでした。質が高く、個性的な香りで当店でも非常に人気の高いお茶です。 永徳野生茶は、雲南省臨滄市永徳県で、牛 …
2024年産の古樹白茶を発売: 雲南省にて生産監修することで品質向上
2024年産の古樹白茶を発売しました。 今年は、私たちが自ら現地に滞在し、茶葉の選定から生産に至るまで現場で監修したことで、自信のある仕上がりになっております。 https://hojotea.com/item/w25. …
単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …
東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
雲南省の稀少茶、大雪山野生白茶2024を発売
大雪山野生白茶2024の散茶を発売しました。 このお茶は、私達が実際に現地雲南省の産地に滞在し、現地で生産管理しながら作り上げたお茶です。 雲南省における野生茶の定義 これまで何度も説明しておりますが、雲南省 の人々は例 …
HOJO独自の新製法で実現した香り高い紅茶:雲南での挑戦
雲南省に1.5ヶ月滞在した期間中、良質な白茶やプーアル茶の生産はもちろん重要な課題でしたが、今回の大きな目標は、小ロット生産にも対応した新しい紅茶の生産方法を開発することでした。 一般的に雲南紅茶といえば、当店のラインア …

PAGETOP