ジャスミン茶の香り付け工程

[2008.08.02] Written By

昨日、ジャスミン茶の試作サンプルが届きました。緑茶は既に仕入れていたのですが、10日程前から広西にて着香プロセスが開始しされ、それが完了したために評価サンプルが送られてきたのでした。
着香プロセスは、時間をかけすぎると、色がやや褐色化し、緑茶の鮮度が感じられなくなります。かといって、着香回数が少なすぎると1-2回お茶をいれると殆どジャスミンの香りが感じられなくなってしまいます。
このため、着香プロセスは各バイヤーによるカスタムオーダーでその方法と回数が定められます。
早速試飲してみたのですが、新鮮なだけあって、フレッシュなジャスミンの香りに加え、自然な甘さが感じられ、十分に求めていた品質基準に達成しておりました。ジャスミン茶の場合、茶葉の酸化に伴い、香りが人工的な香りに感じられるようになります。選び抜いた緑茶は、その茶葉自体が極めて丁寧に作られていたため、茶葉由来の酸化劣化が殆ど見られず、着香後も良い原料であることが顕著に感じられました。
お客さんでジャスミン茶を試飲した際、私のお茶は香りが弱いと言う方が偶におります。ただ、実際、ジャスミン茶の香りはジャスミンの花以上にはなりません。
ジャスミンの花と混ぜることで着香をしているのだから、花の香りより強い香りが付くことは決してありません。
基本的に強い香り=香りが濃縮されているからであり、つまり、スプレーによりジャスミンの香りを噴霧したタイプのお茶です。本当にジャスミンの花だけから着香されたジャスミン茶は、極めて自然な香りで、食事と一緒に飲んでも互いに拮抗することもありません。
既に、ジャスミン茶出荷手配が完了しており、こちらに届くのも時間の問題です。

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