実際は9割が大量生産品?!極めて入手が難しい本物の「単叢烏龍」

[2010.10.12] Written By

鳳凰烏龍ですが、今回の旅で5-6種類を購入しました。
鳳凰烏龍は鳳凰単叢とも呼ばれます。単叢とは、一本の木を示す言葉です。つまり、鳳凰山の限定された一本の木からとれた烏龍茶を示す意味で、鳳凰単叢と言う名称が付けられております。
高級なお茶も、高級でないお茶も、鳳凰山産であれば、全てが鳳凰単叢と呼ばれますが、実際の所、安価なお茶の場合、全てが茶園産であり、その場合、「単叢」という言葉は当てはまりません。世の中に流通している「鳳凰単叢烏龍」という名のお茶の9割以上は茶園産であり、厳密には単叢烏龍ではありません。

茶園産の場合、大量生産に加え、ブレンドが行われます。一般に、電話やメールでサンプルを依頼した場合、入手が可能なのは茶園産のお茶のみです。
茶園産のお茶は生産量が非常に多いため、原価も安く、また、均一の品質を繰り返し供給することが出来ます。
それに対し、高級な品質になると、限定されたお茶の木から採れた茶葉のみから作られており、1バッチが 数キロから20kg位しかありません。
値段が非常に高く、また、数量が限定されるため、海外向けにサンプルが送られることはまずありません。
海外にサンプルを送っている間に、特定のバッチはさっさと売れてしまうためです。
このため、本当の意味での「鳳凰単叢」を入手しようと思った場合、現地に行き、その場で試飲をし、その場で決断をすることが大切です。
但し、例え気に入った香りのお茶があったとしても、最大で20kg程度しか入手することが出来ません。高級なお茶になると、1バッチが数百グラムというものもあります。
このため、選んだ品質が売り切れてしまった場合、再び、現地へと行き、一通り手間をかけて選ぶ必要があります。
非常に手間のかかるお茶ですが、手間をかけるだけの品質と感動を伴うお茶であり、今後は毎年鳳凰山を訪れることになりそうです。

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