プーアル茶を毛茶(散茶)の状態で販売する目的

[2012.12.13] Written By

プーアル茶の緊圧について前回のブログでふれましたが、お客さんの中には圧縮してない状態のプーアル茶(毛茶)を欲しがる人がおります。
実際、圧縮されていても、製茶直後に圧縮が行われ、乾燥を機械乾燥で行っていれば、毛茶に限りなく近い新鮮な香りを楽しむことが出来ます。
毛茶で購入する事によるデメリットとメリットと以下に列挙します。

メリット

1.作りたてのフローラルな香りが楽しめる。
2.緊圧加工時に起こる「変化」を心配する必要がない。

デメリット

1.茶葉が空気に触れているため酸化劣化しやすい。
2.茶葉の嵩密度が小さいため、包装したときの容量が大きくなる。
プーアル茶の楽しみの1つは経年による香りの熟成です。
新茶のフローラルな香りが、2-3年すると蜜のような香りになり、3-5年でフルーツの香り、5-10年で乾燥フルーツのような香りへと変化します。
毛茶の状態でも脱酸素包装をしていれば熟成は出来ますが、脱酸素剤の容量も大きくなるし、多くの保存場所を必要とします。
従って、保存目的であれば、毛茶の状態で購入する意味はありません。むしろ、緊圧されたお茶の方が色んな意味で保存に向いております。
やはり毛茶の状態で販売する最大のメリットは、プーアル生茶の新鮮な香りを楽しむことだと思います。
新鮮な生茶は白茶にとても近く、爽やかで、フローラルな香りがします。数年熟成されたプーアル茶も良いですが、新茶の毛茶も私は個人的に好きです。
そんなわけで、来年は1種類くらい毛茶で販売してみる事も考えております。今から4ヶ月後に訪れるプーアル茶の季節が待ち遠しいです。
IMG_9184.jpg
プーアル生茶の毛茶(散茶)

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