プーアル茶(広東語でポーレイ茶)というとどのようなお茶を思い浮かべますか?
茶色くて、かび臭いのが一般的なイメージかと思います。
私が雲南省で探しているプーアル茶は、基本的に生茶です。生茶の場合、そういったお茶とは全然違います。
そもそも、プーアル茶というお茶はどういうお茶か歴史的にみてみると、
プーアル茶は雲南省の少数民族により、各家庭で作られ、その昔はチベット、ミャンマー、モンゴル、更には東南アジアで消費されておりました。
お茶が外国へ輸出されるにあたり、「普洱(プーアル)」という街にで集積され、そこから更に北西の大理へと輸送され、隣国のミャンマーなどへ輸送されておりました。プーアル茶という名称がついたのは、集積地であるプーアルに由来します。

 

雲南省でプーアル茶と言えば一般に生茶をさします。 プーアル生茶は葉も黄緑色をしており、お茶の水色は薄黄色をしております。味的には半緑茶・半烏龍茶のようです。

 

生茶の楽しみ方の大きな特徴は、保存することでお茶の性格が年々変わっていきます。古ければ良いというわけではなく、保存する期間に応じ異なる特徴を示します。お客さんの好みを観察していると、若年層は熟成期間が短いお茶を好み、逆に高齢層は熟成期間が長いお茶を好む傾向にあります。

一方、プーアル熟茶ですが、このお茶の歴史は非常に浅く、1973年前後に開発されたお茶です。熟茶は生茶の茶葉を原料とし、微生物による発酵で作られます。生茶がちょうど干し草だとすると、熟茶は堆肥(腐葉土)に相当します。熟茶は初心者に受け入れられやすいことから、海外では急速に普及しました。日本で一般的に入手できる茶色のプーアル茶はその殆どが「熟茶」です。熟茶を長年保存すると、熟成し、香りがよりフルーティに、そして甘味が増しますが、生茶ほど劇的な変化ではありません。

raw puerh

緊圧するまえのプーアル生茶の茶葉

以上、プーアル茶についてでした。

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