中国における白茶の状況

[2014.04.03] Written By

白茶

福建省の福州と福鼎は白毫銀針、白牡丹などの白茶、さらに、ジャスミンパールの原料となる緑茶の主要産地です。この地域ではここ数年白茶バブルが発生しております。これまで白茶は鮮度が命だったため、生産者は年内に在庫を売り切る必要がありました。ところが、近年白茶を保存熟成するビンテージティコンセプトが紹介されました。これにより生産者は在庫が売れ残っても心配する必要がなくなりました。年数が経過した白茶は新鮮な白茶よりもさらに高く売れるため、売り切る必要が無くなり値崩れしなくなりました。

ビンテージ白茶

ビンテージ物の白茶を売る店

長くは続かない白茶バブル

ただ、現状として、多くのバイヤーは値段に納得しておらず、生産者はかなりの量の在庫を抱えております。この状況が後数年続いた場合、白茶バブルは崩壊すると思われます。これまで高級茶の主要な市場は政府関係者による賄賂需要でした。しかし現在中国共産党では賄賂を徹底的に禁止しております。この結果、多くの産地ではお茶の平均的な値段が下落傾向にあります。この全体の傾向に逆行している白茶のバブル市場は今後長くは続かないと思われます。

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