メールマガジン第62号  2014年08月17日発行
HOJOパッケージ

プーアル生茶は熟成することでより魅力的な香りへと変化することから、同じお茶でも毎年異なる香りを楽しむことが出来、「育て上げる」楽しみがあるお茶です。購入当初は、あまり特徴的な香りが無くても、熟成により甘い香りが形成されます。それゆえにプーアル茶を選ぶ際は、香りではなく、味(コク・ボディ・滑らかさ)などを基準に選ばれることが重要です。

プーアル茶は長く熟成すればよいと言うわけではない

プーアル茶の熟成ですが、長く熟成すればするほどよいと考える人がおりますが、それは必ずしも正しくありません。熟成を長期間行ったところで、品質が向上するわけではなく、熟成期間の長短はむしろ香りの違いとして現れます。例えば、数年の熟成を経たお茶は、蜜のような香り、7-10年の熟成を経たお茶は杏のような香り、更に長く熟成すると、黒糖のような香りへと変化します。保存によって生じる熟成香の種類はお茶の種類や質によっても変わるため、全てのお茶が同じ香りへと変化するわけではありません。実際、数年熟成した際に生じる蜜の香りはとても心地よく、意外に多くの人に支持されます。私の店でも、いったんお茶が蜜の香りを形成すると、売れ行きが目に見えて良くなります。それもそのはず、スタッフ自身が蜜の香りを美味しいと思う事から、より積極的にお客さんに推薦するようになるためです。

マレーシアで熟成した蜜の香りがするお茶

熟成ですが、環境によっても熟成速度は全く異なります。私の経験では、年間平均気温が高いほど熟成は早く進むと理解しております。HOJOでは日本とマレーシアに店舗を持っており、同じお茶を2箇所で保存しております。マレーシアはトロピカル(常夏)な気候ゆえに、年間通じて30℃近い温度であるのに対し、日本は四季があるために平均温度は低めです。同じお茶を2箇所で保存しているゆえに、保存環境による香りの違いを具体的に把握することができます。実際マレーシアで保存しているお茶は日本で保存しているお茶の倍程度の速度で熟成します。

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この度マレーシアで2年間熟成した冰島古樹生茶 2012と3年熟成した老黑寨古樹生茶 2011をマレーシアより輸入しました。これらのお茶は常夏の国で熟成されたこともあり、熟成が進んでおり蜜のような甘い香りが感じられます。
両銘柄は2-3年の熟成ですが、マレーシアにおける保存環境は日本での4-5年の熟成に相当すると思われます。お茶は無酸素状態で熟成されており、ゆえに劣化臭が感じられず透明感ある甘い香りがします。
同時に、無酸素状態でもお茶は熟成するという事実をご確認頂けるかと思います。
なお、老黑寨古樹生茶 2011については既に在庫が僅かとなっておりますので、興味のある方は是非早めにご検討ください。

https://hojotea.com/item/d16.htm

https://hojotea.com/item/d17.htm

野生春芽の散茶を発売

昨年は予約販売限定だった野生春芽の毛茶(散茶)を発売しました。このお茶はとても香りの良いお茶ゆえに、餅茶へ加工せずに散茶の状態で発売することにしました。

ブドウのような香りのする野生のプーアル茶、野生春芽を発売

このお茶は大雪山で収穫された、カメリアタリエンシスという種に属する野生のお茶の芽のみから作られたプーアル生茶です。ブドウのような、リンゴのような、若い木の皮のような爽やかな香りが特徴のお茶です。野生茶と聞いてもあまりぴんと来ない人が多いかと思いますが、野生のお茶とは山菜と同じく、天然のお茶の木を指します。樹齢の古い木ではなく、山に自生しているお茶の木です。例を挙げるなら山に生える松茸と同じです。野生のお茶であることは、お茶のコクの深さに反映されます。野生春芽は喉に染みこむような深いコクを感じて頂けます。このお茶は熟成することで、杏のような香りに変化するため、新茶で飲むのも良いですが、熟成して飲む方法もお薦めです。本商品は限定量しか仕入れていないため、在庫が無くなり次第販売終了となります。

なお、本メルマガを購読してくださっている方に限定で、希望者に野生春芽のサンプルを無料送付致します。ご希望の方は以下のボタンからお申し込みください。尚、サンプルはお1人様1つとさせて頂きます。下記のボタンから入力画面に入り、通常の買い物時と同じくご住所や電話番号を記入してください。

(注)野生春芽無料サンプル申し込みはメルマガの購読をされている方のみの特典となっております。本ページからのお申し込みは受け付けておりません。

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