雲南プーアル茶の仕入
プーアル茶をはじめとする各種お茶の仕入で雲南省を旅をする際、長距離移動の殆どはバスを利用します。特に山間部の村々を移動するためには、バス以外に移動手段がないのが現状です。雲南省の村々ではバスの運転手は非常に職業的なステイタスが高いのですが、彼らの暴君ぶりには何度雲南省を旅してもストレスがたまります。

山間部の村ではバスドライバーは超VIP

以前、お茶の仕入のため、最寄りの空港から10時間ほどバスで走った山間部の村を訪れました。外国人が来ることなど殆ど無い村なだけに、お茶会社の社長は色んな人に私を紹介してまわりました。一番最初に紹介されたのは、村の共産党の長でした。次に紹介されたのは、村の行政のトップでした。そして、3番目に紹介されたのは、バスの運転手でした。私は「なんで、バスの運転手?」と思ったのですが、その村ではバスの運転手は飛行機のパイロット以上に重要人物なのでした。

雲南プーアル茶の仕入

以下、私が経験した雲南バスドライバーの暴君ぶりの一部を紹介します。

12時間のバスの旅でトイレ休憩は1度だけ

本来バス会社では休憩すべきポイントが決められております。しかし、雲南省のバスドライバーにとってそんなことは関係ありません。ドライバーはそれぞれに、自分のお気に入りのドライブインと結託しております。例え、渋滞に巻き込まれ、何時間にも及ぶバス移動となったとしても、基本トイレ休憩はありません。(勿論、どうしようもなくなった人は、その辺で用を足させてくれますが)休憩はドライバーのお気に入りのドライブインと決まっております。ドライブインに着くと、ドライバーは即VIPロームへと通されます。VIPルームでは何皿もの食事が出され、ドライバーは豪華な食事をとります。乗客向けにはセットメニューしかなく、山奥ののドライブインにもかかわらず、日本円で500円もする高額な食事しか選択肢がありません。乗客の多くは高額ゆえに食事を注文しておりませんでした。勿論、トイレも有料です。私達の食事は極めてシンプルなために、5分もすれば食べ終わってしまいました。しかし、ドライバーは接待を受けているためにいっこうに戻ってこず、私達はイライラしながら待つほかありませんでした。40分位してようやく戻って来たドライバーは、「さっさと乗らんと出発するぞ」的な内容の言葉を大声で発しました。私達乗客はまるで囚人のようにドライバーの言うとおりに行動するほかありません。

雲南プーアル茶の仕入

ドライバーの戻りをひたすら待ち続ける乗客達

雲南プーアル茶の仕入

食事をあきらめタバコを吸う少数民族の男性

禁煙のバスは燻製室状態

基本、バスは禁煙というステッカーが貼られておりますが、絶え間なくタバコを吸っているのは他でもなくバスドライバーです。ヘビースモーカーのバスドライバーにあたると、5時間ほどの移動時間中延々とタバコを吸っているため、目的地に着く頃には燻製のように臭くなっております。

雲南プーアル茶の仕入

まるでヤクザの親分のようなドライバー

信用ならない運転技術

運転についても無理な追い越し、急ブレーキなど、峠の走り屋かと思うような運転ぶりが目に付きます。それでも事故を起こさなければいいのですが、雲南省ではバスが谷底に墜落するのは日常茶飯事の出来事であり、ドライバーの運転技術は全く信用できません。

雲南プーアル茶の仕入

自分用のマンゴを買うためにバスを30分停車

ドライバーの私用のためにバスが停車することも日常茶飯事です。昨年、7月に雲南省に行った際は、出発して30分くらい走ったところ、突然、バスが停車しました。何かと思えば、そこはマンゴ屋で、バスドライバーは乗客を放置したまま、30分以上マンゴを試食しては、どれを買おうか物色しておりました。私は猛烈にイライラしていたのですが、恐ろしいことに周り乗っていた少数民族の乗客達は、ほのぼのとマンゴの値段や質について話し合っているだけで、誰一人イライラしておりませんでした。彼らにとって、バスドライバーが途中で私用を足すのは当たり前のようです。

雲南プーアル茶の仕入

自分用のマンゴを買うためにバスを数十分停車

この他にも、雲南省のバスドライバーの悪行ぶりをあげればきりがありません。ただ、雲南省ではこれが普通であり、最初の3日くらいは私もストレスがたまりまくりですが、恐ろしいことに1週間もすると慣れてしまいます。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …
自社開発した新製法にて自分たちで仕上げた野生紅を発売
野生紅のロットが2024年産に切り替わりました。 通常であれば特にお知らせすることはありませんが、今回の切り替えには大きな意味があります。 2024年産の野生紅から、私たちが開発した新しい製法を用い、私たち自身の手で作っ …

最新の記事 NEW ARTICLES

長期熟成をした緬境野生茶2014年産を再発売
緬境野生茶 2014(生茶)マレーシア熟成 緬境野生茶 2014は、マレーシアと日本で長期保存をしており、しっかりと熟成が進んだお茶です。 このお茶は数ヶ月間、有酸素で雲南省で保存し、その後無酸素にて追加熟成をしておりま …
自社開発した新製法にて自分たちで仕上げた野生紅を発売
野生紅のロットが2024年産に切り替わりました。 通常であれば特にお知らせすることはありませんが、今回の切り替えには大きな意味があります。 2024年産の野生紅から、私たちが開発した新しい製法を用い、私たち自身の手で作っ …
ミャンマー国境隣接地域産 鎮康古樹熟茶2022 発売
鎮康古樹熟茶2023を発売しました。 普段飲みに適した価格帯のお茶を目指し、非常に僻地の産地から茶葉を仕入れています。 https://hojotea.com/item/d154.htm ミャンマーとの国境を接する鎮康県 …
祁門紅茶の再入荷
暫く品切れになっていた祁門紅茶が入荷しました。 https://hojotea.com/item/b01.htm 祁門紅茶工場産の祁門紅茶 祁門紅茶は安徽省祁門県産の紅茶で、世界的にも知られる銘茶のひとつです。祁門県には …
フルボディの高級熟茶、忙肺古樹熟茶2023 200g餅茶を発売
忙肺古樹熟茶2023を発売しました。当店の熟茶の中でもトップレベルの非常に高品質な熟茶です。 臨滄市永徳県を代表するプアール茶の名産地 忙肺(Mang Fei)は、漢字の意味だけを見ると奇妙な地名ですが、もともと当地の少 …
火地古樹生茶 2022を発売
火地古樹生茶 2022を発売しました。 数年間の熟成を経て、爽やかで透明感のある甘い香りが際立つお茶です。 高山の自然栽培茶園産 火地は私達がお付き合いしている農家が保有する、臨滄市南西部に位置する永德県の標高2100m …
東山生茶 2024の散茶を発売
東山生茶 2024の散茶を発売しました。実は、東山の散茶を販売するのは今回が初めてです。 https://hojotea.com/item/d63.htm 雲南省臨滄市鎮康県の高山地帯で収穫された老樹茶 東山生茶2024 …
なぜお茶は渋いのか?渋味の原因と仕組みを紐解く
お茶には渋味を全く感じないものもあれば、非常に強い渋味を持つものもあります。では、この渋味の原因は何なのでしょうか?ここでは、渋味の原因とそのメカニズムについて解説します。 渋味の原因 渋味は、お茶の成分が口腔内のタンパ …
鳳凰単叢老欉蜜蘭香 2023を発売
鳳凰単叢老欉蜜蘭香2023を発売しました。 https://hojotea.com/item/houou.htm 鳳凰単叢は広東省潮州市を代表する烏龍茶で、老欉は樹齢の高い茶樹から収穫された茶葉を使ったお茶を指します。 …
湯を沸かす熱源によって変わるお茶の味香り
お茶を淹れる際に使うお湯ですが、やかんの材質によってお湯の味が変わることはよく知られておりますが、実は、やかんの材質以外に、湯を沸かす熱源の種類によっても味が大きく変化することをご存じでしょうか? 同じヤカンでも、熱源に …

PAGETOP