中国雲南省四双版納産のプーアル茶、布朗山古樹生茶発売

[2011.08.15] Written By

歌新籠

布朗山歌新竜古樹生茶

 

布朗山古樹生茶の販売を開始しました。
布朗山(ぷーらんさん)は、事実上雲南省で最も有名なプーアル茶の産地です。老班章のような超有名な産地も布朗山に含まれます。布朗山の特徴は、樹齢800年を超える高樹齢のお茶の木が大量にあり、更にその多くが野生のお茶の木を直接の親に持つ物ばかりです。この為、布朗山のお茶は野生のお茶のような強烈な個性を持っているものが多く、特に、多くの布朗山のお茶は仄かな苦みを伴います。苦みと言っても、緑茶を濃く淹れたり、夏摘み茶のような苦みではなく、朝鮮人参のようなスッキリとした苦みです。この苦みは野生のお茶の木に特徴的に見られる苦みでもあります。
ただ苦いだけでは美味しいとは思えないのですが、厚みのある味と、持続性のある甘い後味と相まって、病み付きになります。

注文したお茶と異なる品質が!

今回発売する2種類のお茶は何れも、少数民族が家族単位で製造したお茶で、現地で評価し買いました。実はもっと多くの種類を購入したのですが、布朗山の村にある業者に、お茶の緊圧加工を委託したところ、お茶の種類がすり替わっておりました。これは雲南省のお茶を取り扱っていると非常に頻繁に起きる問題で、業者が騙そうとしているのではなく、農家が正確な管理をしていないため生じます。
農家の場合、その殆どの人がお茶の評価が出来ません。お茶は作れるけど、その善し悪しが分からない人が殆どです。この為、農家では樹齢だけでお茶をグループ化しており、私が選んだ袋がBだったとしても、同じ樹齢なら同じだろうと勝手に仮定し、CやAの袋を出してくる場合があります。幸い、今回発売する2種類は自分が選んだお茶と全く同じでした。
来年以降は、車をチャーターし、買ったお茶はその場で山から運びおろしてしまおうと思います。

歌新籠04
樹齢1000年前後のお茶の木で茶摘みをする布朗族の青年
歌新籠01
布朗族の村の前で茶摘みをする女性
歌新籠02
集落の回りにも樹齢数百年のお茶の木が植えられている

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