少数民族農家の手作り茶、老楊峰古樹生茶2014の長期熟成餅茶を発売

[2021.11.07] Written By

老楊峰古樹生茶は少数民族の農家が自ら製茶したお茶です。非常に荒削りのお茶だったため、2014年から現在に至るまで保存することで熟成度を高めました。
仄かな香ばしさと、乾燥フルーツのような甘味が癖になるお茶です。

有名産地の忙肺の隣村で作られたお茶

老楊峰古樹生茶の産地は、雲南省の臨滄市を代表する有名産地である忙肺の隣の孟板郷周辺の山(ローカル名、老楊峰)で採れたお茶です。

忙肺周辺の景色:山が険しく壮観でした。

忙肺は氷島、昔帰、馬鞍山と並び、臨滄市の4大有名産地の1つです。
中国のプーアル茶の場合、有名産地のお茶は、多くの場合、茶に強いボディが感じられます。
本質的なお茶の品質は後味の濃さ(余韻・コク)で決まるのですが、ボディの強いお茶の方が華やかさがあり、初心者にも「分かりやすい」ことからボディの強いお茶は人気があります。
臨滄のお茶についても、馬鞍山、昔帰、忙肺はどれも太いボディのお茶です。

ボディを形成する要素ですが、一番の主要因は土質です。土にカルシウム、カリウム、ケイ素などのようなアルカリ系の金属が含まれるとその土壌で育った植物は強いボディを呈します。
ワインの産地ボルドーにおける石灰岩、熊本や鹿児島のシラス土、愛媛の石灰岩、武夷山の石灰岩質の岩、何れもアルカリ金属を豊富に含み、それゆえのこれらの産地の農作物は強いボディを呈します。

孟板はマイナーな産地ではありますが、有名産地の忙肺の隣村と言うことも有り、忙肺と土質が似ております。
この為、孟板の味の構造についても忙肺と似ております。老楊峰は口に含むと、味に広がりが感じられ、甘味を呈します。

少数民族ワ族の農家で作られたお茶

今でこそ、HOJOのお茶を専属に作っている生産者と仕事をしておりますが、当時は、色んな地域へ出かけては珍しいお茶を捜し出しておりました。

老楊峰は孟板の山を散策しているときに出会った現地の少数民族ワ族(佤族)の一家が作ったお茶です。

山村で戴く一般的な食事内容

農家と言うこともあり、設備的に完全では無いため、火力の調節を感覚で行っており、それゆえに殺青温度が高く焙煎香が感じられます。
仕入れた当時は、焙じ番茶のようなスモーキーさがやや強く、味的にも荒削りの粗野な性格が前面に出ておりました。

そこで、お茶を無酸素に包装した状態にて、長期間熟成をしました。
今日に至るまで長期間熟成した結果、味の点でも香りの点でも甘味が形成されました。
口に含むとスコッチウイスキーのような雰囲気と共に、甘い素朴な乾燥フルーツや黒糖系の香りが広がり、ほのぼのとした気分になります。


高い技術で洗練された製法のプアール茶も良いですが、老楊峰のような個性のお茶は飲んでいると割と癖になります。
香ばしさのあるお茶ですので、料理やスイーツとの相性も良く、広いジャンルの食品と組みあせて頂けると思います。

老楊峰古樹生茶2014のお買い物はこちら

袋小:50g / 価格 1,296円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

円茶:357g / 価格 8,964円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

お値打ちパック:1071g(餅茶357gを3個) / 価格21,492円(税込み)

クリックして買い物カゴへ

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm   雲南省でも入 …
佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …

最新の記事 NEW ARTICLES

大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm   雲南省でも入 …
佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …
佐渡島の渡辺陶三製作:野坂粗土酸化焼成の茶器が入荷
佐渡島の陶芸家、渡辺陶三氏による「野坂粗土酸化焼成」の茶器を発売いたしました。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm   野坂は佐渡島の沢根にある地区名で、相川金山に …
2300mの野放茶園産、高山白茶を発売
高山白茶を発売しました。 このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。 1. 標高2200-2300mに位置する茶園 2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園 非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく …
標高2100mの無農薬・無肥料茶園産の高山紫茶2024
2024年産の高山紫茶を2種類発売しました。 https://hojotea.com/item/d53.htm 2種類とも、同じ生産者が同じ地域内に保有する茶園の茶葉ですが、茶園の位置が異なり、また、生産日も異なります。 …
大雪山野生茶(普洱生茶)2024の散茶を限定発売
大雪山野生茶は、雲南省臨滄市永徳県の大雪山に自生する野生のカメリアタリエンシスから作られたプーアル生茶です。 野生茶とは 野生茶とは、樹齢が高いお茶や野生化したお茶ではなく、山に自生している天然のお茶を指します。 過去に …
鳳凰単叢烏龍茶の産地、潮州市鳳凰鎮を訪問(2024)
先月、鳳凰単叢烏龍茶の産地である潮州市鳳凰鎮へ、仕入れと生産者との打ち合わせを兼ねて出張しました。ちょうど台風の時期と重なり、山から潮州に戻れなくなるなどのハプニングもありましたが、無事に仕入れを終えました。鳳凰鎮にはこ …
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須、宝瓶各種入荷
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥の茶器が入荷しました。 今回入荷したのは、丸型宝瓶、急須、絞り出し、茶海です。 https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm 数百年前に古琵琶湖の湖底に沈殿した …
佐渡島:渡辺陶三作、無名異上赤茶壺と宝瓶が入荷
渡辺陶三氏作の無名異常赤急須および宝瓶が入荷しました。今回の入荷品は、後手タイプが中心です。 https://hojotea.com/item/tozo_joaka.htm 非常に稀少な上赤 「上赤」は、佐渡島の相川金山 …
非常に稀少な野生茶、永徳野生白茶2024を発売
永徳野生白茶を発売しました。このお茶は2021年に一度発売されましたが、瞬く間に売り切れ、その後の入荷はありませんでした。質が高く、個性的な香りで当店でも非常に人気の高いお茶です。 永徳野生茶は、雲南省臨滄市永徳県で、牛 …

PAGETOP