数量限定にて大雪山野生白茶 2016を発売

[2016.09.02] Written By

IMG_1959

中国雲南省臨滄にある大雪山に自生する野生のカメリアタリエンシスから作られた白茶を発売しました。このお茶は非常に珍しく、雲南省でも殆ど見かけることがないお茶です。今回入荷量が非常に稀少ゆえに

IMG_3314_1

散茶タイプの商品が入荷したときの写真

IMG_1939

私は毎年雲南省を訪問し、大雪山野生茶の特注生産に携わっております。毎年の経験を積み上げることで近年では非常に満足の行く野生プーアル茶が作れるようになって来ました。目標とする品質ができるようになった事で、大雪山野生茶の茶葉を使用し、別の種類のお茶も作ってみたいという欲が出てきました。そこで、今年はプーアル茶を生産している傍ら、白茶の生産を試みました。

IMG_2254

IMG_2251

IMG_2271

IMG_1920

萎凋工程の様子

IMG_1913

3月の20日前後に茶摘みを行い、摘まれた茶葉は日陰で風通しが程良い場所にて竹のザルに広げられ、2日間萎凋を行いました。萎凋とは、徐々に水分を落とすことで、脱水ストレスによってカテキンなどの物質を酵素的に発酵させます。上手に胃腸が行われたお茶は、花のような甘い香りがします。萎凋を行う際に、風通しがよすぎると、発酵する前に乾燥してしまい、青臭さが強いお茶になります。逆に、風通しが悪すぎたり、雨が続いて湿度が高い過ぎた場合、茎の部分が過度に発酵し、紅茶の様な香りを形成します。このお茶は標高が2000m近い地域にある工場で作りました。高山特有の気候により湿度が低かったため、屋内にて風通しを制限することで、萎凋のレベルを制御しました。

IMG_1930

散茶の商品外観

IMG_3320_1

IMG_3327

IMG_3328_1

IMG_3323_1

お茶は極めて強い香りに仕上がりました。花、果物、山菜、若い木の皮を連想するような強い香りのお茶です。お茶を見ずに飲んだら、フレーバーティと勘違いされても不思議ではないレベルではないかと思います。もちろん野生茶ゆえに余韻が非常に強く、ふくよかで普通に飲んでいてもふわふわとリラックスした気分になり、人によってはお茶酔いが感じられます。

IMG_2260

上下の写真は餅茶用に使用した毛茶原料

IMG_2264

今回、散茶と餅茶の2種類を発売しました。散茶は1芯2葉の若いうちに摘んだ茶葉、餅茶はプーアル茶と同じ茶摘み規準(1芯3葉)で摘まれたお茶から作られております。散茶に関してはごく僅かしか原料が確保できなかったため、日本のみでの販売となります。逆に餅茶についてはマレーシアでの販売用に大半の在庫を確保しており、日本ではごく僅かの販売となります。より円熟したフルーツの香りがするのが餅茶、鮮烈で花やハーブ、山菜のような香りがするのが散茶になります。非常に珍しいお茶ですが、在庫が稀少ですゆえに興味のある方は早めにご検討ください。

IMG_3742

大雪山野生白茶の餅茶

IMG_3318_1

大雪山野生白茶散茶タイプ

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

この記事に関連するHOJO Teaの商品


関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm   雲南省でも入 …
佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …

最新の記事 NEW ARTICLES

大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm   雲南省でも入 …
佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …
佐渡島の渡辺陶三製作:野坂粗土酸化焼成の茶器が入荷
佐渡島の陶芸家、渡辺陶三氏による「野坂粗土酸化焼成」の茶器を発売いたしました。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm   野坂は佐渡島の沢根にある地区名で、相川金山に …
2300mの野放茶園産、高山白茶を発売
高山白茶を発売しました。 このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。 1. 標高2200-2300mに位置する茶園 2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園 非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく …
標高2100mの無農薬・無肥料茶園産の高山紫茶2024
2024年産の高山紫茶を2種類発売しました。 https://hojotea.com/item/d53.htm 2種類とも、同じ生産者が同じ地域内に保有する茶園の茶葉ですが、茶園の位置が異なり、また、生産日も異なります。 …
大雪山野生茶(普洱生茶)2024の散茶を限定発売
大雪山野生茶は、雲南省臨滄市永徳県の大雪山に自生する野生のカメリアタリエンシスから作られたプーアル生茶です。 野生茶とは 野生茶とは、樹齢が高いお茶や野生化したお茶ではなく、山に自生している天然のお茶を指します。 過去に …
鳳凰単叢烏龍茶の産地、潮州市鳳凰鎮を訪問(2024)
先月、鳳凰単叢烏龍茶の産地である潮州市鳳凰鎮へ、仕入れと生産者との打ち合わせを兼ねて出張しました。ちょうど台風の時期と重なり、山から潮州に戻れなくなるなどのハプニングもありましたが、無事に仕入れを終えました。鳳凰鎮にはこ …
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須、宝瓶各種入荷
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥の茶器が入荷しました。 今回入荷したのは、丸型宝瓶、急須、絞り出し、茶海です。 https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm 数百年前に古琵琶湖の湖底に沈殿した …
佐渡島:渡辺陶三作、無名異上赤茶壺と宝瓶が入荷
渡辺陶三氏作の無名異常赤急須および宝瓶が入荷しました。今回の入荷品は、後手タイプが中心です。 https://hojotea.com/item/tozo_joaka.htm 非常に稀少な上赤 「上赤」は、佐渡島の相川金山 …
非常に稀少な野生茶、永徳野生白茶2024を発売
永徳野生白茶を発売しました。このお茶は2021年に一度発売されましたが、瞬く間に売り切れ、その後の入荷はありませんでした。質が高く、個性的な香りで当店でも非常に人気の高いお茶です。 永徳野生茶は、雲南省臨滄市永徳県で、牛 …

PAGETOP