• ホーム >
  • お茶のコラム-雑学-歴史-文化
緑茶カテキンが豊富な月ヶ瀬緑茶(日本茶)

健康や美容によいといわれている緑茶カテキンは、具体的にどのような働きが期待できるのでしょうか?特に注目度の高いカテキンの種類について知り、健康や美容に活かしましょう。効果的な緑茶の淹れ方(入れ方)も紹介します。

緑茶カテキンの特徴

緑茶カテキンは健康にも美容にも注目されている成分です。どのような特徴と種類がある成分なのか解説します。

緑茶カテキンとは?

緑茶カテキンはポリフェノールの一種で、お茶の味わいに清々しさを出す成分です。すっきりとした透明感のある味わいのもとですので、おいしいお茶に欠かせません。

カテキンはお茶の中に含まれるアミノ酸の一種テアニンが、日光に当たって変化することで生成されます。そのため、一番茶に12~14%ほど含まれているのに対し、二番茶には14~15%ほど含まれているのです。

二番茶を選ぶと、カテキン含有量の多い、すっきり感のある強めの渋みを感じられる緑茶が淹れられます。

緑茶に含まれるカテキンの種類

緑茶に含まれるカテキンは全部で8種類あり、ガレート基を持つ「エステル型カテキン」と、持たない「遊離型カテキン」に分類されます。

エステル型カテキンは、エピガロカテキンガレート・エピカテキンガレート・ガロカテキンガレート・カテキンガレート、の4種類です。

遊離型カテキンは、エピガロカテキン・エピカテキン・ガロカテキン・カテキン、の4種類です。

同じカテキンであっても、その働きは種類ごとに様々あります。ガン予防やコレステロールによいといわれているものはもちろん、美容にも役立つ抗酸化作用のあるものもあるのです。

特に注目されているカテキンの効果

緑茶カテキンには様々な働きがあることが研究により分かっています。その中でも、特に注目されている2つの効果について知り、健康や美容に活かしましょう。

緑茶カテキンの抗酸化作用

緑茶カテキンには、健康やアンチエイジングに欠かせない抗酸化作用が期待できます。

抗酸化作用というのは、活性酸素を取り除く働きのことをいいます。活性酸素は、老化や病気の原因になることが分かっている物質です。

普通に暮らしているだけで自然と作られていくものなので、緑茶を習慣的に飲むことで、対策するとよいでしょう。

免疫力アップにエピガロカテキン

カテキンの中でも、特に免疫力を高めることで注目を集めているのが、エピガロカテキンです。長期的に摂取することで、自然免疫系の働きを適切な状態に改善できるという研究結果があります。

白血球のひとつで、体内に侵入した菌やウイルスへ対抗するマクロファージを活性化させる働きがあることも確認されています。

そのため、緑茶を免疫力アップに役立てたいなら、エピガロカテキンを意識して飲むとよいでしょう。

カテキンを摂取するための緑茶の淹れ方(入れ方)

緑茶カテキンを効果的に摂取するには、淹れ方の工夫が大切です。期待する働きによって効果的な抽出方法は違います。淹れ方の違いを知ることで、効果的に緑茶カテキンを活かせます。

抗酸化作用を期待するならより高い温度が最適

緑茶カテキンはお湯の温度が高いほどよく抽出される成分です。そのため、急須で淹れる温かい緑茶を飲んでいれば、自然と摂取できます。

温かい煎茶を淹れる場合、70~80度のお湯を使うのが一般的です。その場合でも、お湯は必ず沸騰させましょう。沸騰させることで水道水に含まれるカルキ抜きができますし味に甘味が出ます。

お湯の温度調節は湯飲みを使うと簡単です。湯飲みにお湯を移すと約20度温度が下がるので、沸騰したお湯を湯飲みに1度移し替えることで適温に調節できます。

自然栽培茶の場合、沸騰水で短時間でいれる方法をおすすめしています。
知らなきゃ損!プロが教える高温で日本茶を美味しくいれる方法

免疫力アップには水出し冷茶

免疫力アップに役立つエピガロカテキンは、低い温度でも抽出されやすい性質があります。そのため、水出しや氷出しで緑茶を淹れるのがおすすめです。

水1lに茶葉5gを入れ、冷蔵庫で最低1時間、好みにより3~4時間抽出しましょう。置いておくだけで、すっきり感と程よい甘味が楽しめる冷茶ができます。

おいしく飲むだけで免疫力アップが期待できるので、冷蔵庫に常備しておくとよいでしょう。

おいしい緑茶でカテキンをたっぷり摂取しましょう(まとめ)

カテキンは毎日のお茶で手軽に摂取できます。

よりよく活かしたい働きによって、緑茶の淹れ方を変えるのがおすすめです。抗酸化作用を活かすなら温かい緑茶を、免疫力アップに役立てるなら水出しの冷たい緑茶を飲みましょう。

おいしいお茶を楽しむだけで、自然と健康や美容に役立てられます。

参考出典
お茶の成分 | お茶の知識 | 三井農林 お茶科学研究所
https://www.mitsui-norin.co.jp/ochalabo/knowledge/knowledge20150520.html
カテキン|お茶の成分と健康性|お茶百科
http://www.ocha.tv/components_and_health/benefits_greentea/catechin/


日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

この記事に関連するHOJO Teaの商品


関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

白岩山古樹生茶2025 散茶|標高2300m・限定量入荷
白岩山高山茶2025の散茶を発売しました。 白岩山は、私たちがプーアル茶を製造している産地の中でも最も標高が高く、標高2300mの茶園から茶葉を収穫しています。 非常に限られた数量のみの入荷となっておりますので、ぜひお早 …
雲南省の自然栽培茶で作った釜炒り緑茶
雲南春尖緑茶を発売しました。 標高2100mにある自然栽培のお茶を原料とした、プーアル茶クラスの長い余韻が特徴のお茶です。 雲南省という比類なき茶葉原料の産地 私はお茶の会社を創業して20年間の間、あらゆるお茶産地を訪問 …

最新の記事 NEW ARTICLES

白岩山古樹生茶2025 散茶|標高2300m・限定量入荷
白岩山高山茶2025の散茶を発売しました。 白岩山は、私たちがプーアル茶を製造している産地の中でも最も標高が高く、標高2300mの茶園から茶葉を収穫しています。 非常に限られた数量のみの入荷となっておりますので、ぜひお早 …
雲南省の自然栽培茶で作った釜炒り緑茶
雲南春尖緑茶を発売しました。 標高2100mにある自然栽培のお茶を原料とした、プーアル茶クラスの長い余韻が特徴のお茶です。 雲南省という比類なき茶葉原料の産地 私はお茶の会社を創業して20年間の間、あらゆるお茶産地を訪問 …
産地の潮州・汕頭で人気の鳳凰単叢八仙2022を発売
2021年以来となる鳳凰単叢八仙の新ロットを発売いたします。 今回発売するお茶は、2022年産のお茶です。数年の熟成期間を経て非常に良い状態に仕上がりましたので、販売することにいたしました。 https://hojote …
大雪山野生白茶 散茶 2025年産の新茶を発売
大雪山野生白茶2025を発売しました。 https://hojotea.com/item/w11.htm 雲南省の山に自生するカメリアタリエンシスを原料に、今年も現地で原料選別から製茶まで関わって生産しました。 野生茶な …
2025年産の古樹白茶と古樹白牡丹を発売
2025年産の古樹白牡丹と古樹白茶、2種類を発売しました。 いずれも無農薬・無肥料で作られたお茶です。 実は少し前から販売していましたが、公式にはお知らせしていなかったため、本記事を書きました。 生産者と共に作り上げるお …
東山生茶2024年産餅茶を発売
東山生茶2024の餅茶を発売しました。2024年産の東山は、以前に散茶を発売し、短期間で売り切れとなりました。今回発売する2024年産の餅茶は同じ原料から作られたお茶です。餅茶は作りたては香りが比較的穏やかな傾向がありま …
雲南省の自然栽培茶を使った薪火釜炒り焙じ茶の開発
現在、私たちは雲南省に滞在し、お茶の生産に取り組んでおります。シーズンも終盤に差しかかっていますが、この時期は特に成長が遅く、質の高いお茶が収穫期を迎えるため、最後まで気が抜けません。プーアル茶と紅茶の製造を主軸としなが …
料理から見る雲南の多様性:少数民族・四川料理の交差点
雲南省に長期滞在してお茶を作っているわけですが、雨の日や生産予定の無い日は、近隣の街のホテルに滞在しております。 ホテルに滞在しているときは、外食するのですが、私達にとって、現地での食事はお茶作りと同等に興味があり、非常 …
渡辺陶三作:秋津無名異、野坂粗土急須他入荷
佐渡島の無名異焼作家、渡辺陶三氏の茶器が多種類入荷しました。 今回は、特に、秋津無名異酸化焼成と野坂炭化還元の急須・茶壺が多数入荷しました。 https://hojotea.com/categ/teaware.htm 秋 …
雲南白茶、理想を形にする現地生産
3月25日に雲南省に入り、現在まで白茶の製造に取り組んでいます。 本コラムでは、雲南省における白茶生産の実情や、その品質、管理のあり方についてご紹介します。 何故雲南省で白茶を作るのか 白茶といえば、まず思い浮かぶのは福 …

PAGETOP