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柑橘系や蘭花香がするプーアル生茶梅蘭2019の散茶を発売
- [2019.07.15] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
梅蘭プーアル生茶2019を発売しました。
このお茶は非常に人気の商品だったのですが、これまで思うような商品が出来なかったために、暫く販売しておりませんでした。
今年久しぶりに生産しましたが、香り味の点両方に関して、これまでで最高の出来で非常に満足しております。
特定の茶園から収穫したお茶のみから作っているため、数キロと非常に限られた販売量になります。
南国フルーツのポメロのような香り
梅蘭の特徴は柑橘系の果物や仄かに蘭の花を連想するような甘く爽やかな香りです。私の間隔ではポメロというトロピカルフールツに香りがそっくりだと思います。また、飲み終わった後に蘭の花のようなスッキリとした香りが口の中に残り、暫く香りを楽しむことが出来ます。プーアル生茶は非常に分かり難いイメージがあるかもしれませんが、このお茶は誰が飲んでも楽しめるお茶だと思います。
高い標高で日当たりの良い茶園
梅蘭は雲南省臨滄市の鎮康県を産地としております。茶園の標高は2200m-2300m、周りに遮蔽物が殆ど無く、東向きの日当たりが非常に良い茶園を選んでおります。
一般的に日当たりがよい茶園は、香りがスッキリとして華やかになり、逆に日当たりの悪い茶園は、余韻は強くなるものの、香りがやや弱くこもった感じになり、軽い渋味を呈します。尚、お茶の収穫時期は標高が上がるほど遅くにシフトします。梅蘭の茶園は標高2200m以上の高地に位置するため、1番茶が収穫できたのは5月でした。同地域でも低地のお茶は3月中旬にお茶摘みが開始されることを考慮すると、非常に時間をかけて成長しております。
サステナブルで周りの自然と同化した茶園
透き通るような香りを引き出すもう一つの要素は、お茶が無肥料で作られている点です。海外ではこのような茶園の事をサステナブル(持続可能)な茶園、つまり人から独立し、放っておいてもお茶の木が何十年も生き続けられる状態の茶園を指します。ただ茶園と言っても、実際に現地で見たら、一般の人には藪地帯にしか見えないかもしれません。茶園空間にはお茶の木だけでなく、その他の草や木が大量にしげっており、お茶は生態系の一部として他の植物と共存している感じでした。このような環境下では、お茶の木はゆっくりと生長するため、香りや味、また、健康にも寄与することが知られている、ポリフェノールを細胞内にしっかりと蓄えます。更に、周りに沢山の草木がしげっている茶園はウンカなどの昆虫が多くおり、それら昆虫に汁を吸われた茶葉は、蜜香を初めとする甘い香りを形成します。梅蘭の独特の甘い香りは、原料となる茶葉の観点からは、無肥料による健康的な茶葉、標高、強い日当たり、虫などのすべての条件が揃ったときに初めて引き出すことが出来ます。
手間のかかる低温殺青と長時間萎凋により生み出される特徴ある香り
梅蘭プーアル茶は殺青を低い温度にて長い時間かけて行うことで、釜炒時に温度が急激に上昇するのではなく、ゆっくりと昇温がしており、この為に烏龍茶のような微発酵を促しております。この技術は非常に難しく、また、段階的に火加減を調節する必要があるため、2人セットで釜炒りをする必要があり、生産できる茶師は極めて限られております。低温殺青と長時間の萎凋を組み合わせることで、微発酵烏龍茶のようなフルーティな香りが実現できました。
梅蘭プーアル生茶 2019
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標高2100mの高所で5月に摘まれた1番茶から作りました。お茶酔いするような深いコクが特徴で、喉に癖になる甘みを感じる事が出来ます。 |
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