標高2100mの老木から作った古樹白茶を発売

[2019.08.30] Written By

古樹白茶を発売しました。このお茶は文字通り、老木から1芽2葉で摘んだ茶葉で作った白茶です。華やかなフレーバーと長い余韻を両立した贅沢な白茶です。

高い標高に位置する老木から摘んだお茶

古樹白茶は臨滄市鎮康県の標高2100-2200mに位置する、無肥料無農薬のサステナブルな自然栽培茶園から作られたお茶です。私の友人であり、共にお茶を作っているお茶の生産者が所有する茶園から原料を仕入れました。お茶は春の1番茶にもかかわらず、収穫したのは5月に入ってからでした。臨滄でもお茶の収穫は3月に始まります。5月と言えば、一部の茶園では2番茶が収穫される時期ですが、高い標高、老木、自然栽培などの条件が揃うと、お茶の成長は非常に遅くなり、1番茶でありながらも5月に入ってからお茶の収穫が行われます。ゆっくりと時間をかけて成長したお茶は、ミネラルやポリフェノールが沢山含まれるため、後味が濃く、余韻の長いお茶です。ある意味良いお茶を仕入れるコツは、出来るだけ遅くに収穫される1番茶を狙うことです。私が6月まで雲南省に滞在しているのも、遅くに収穫される1番茶を仕入れるためです。

スッキリとした柑橘系の香り

古樹白茶の特徴をより引き出すために1芽1葉ではなく、1芽2葉でお茶を摘んで貰いました。1芽の白毫銀針や1芽1葉の白牡丹は、アミノ酸の含有割合が高いため、口に含んだときにクリーミーな食感があります。逆に1芽2葉の場合、ポリフェノール量がより多い為、味の透明感が増し、香りは華やかになります。古樹白茶は柑橘系の爽やかな香りがし、透明で透き通った味のお茶です。

寝かせることで更に強まる香り

ポリフェノールが多いお茶は、熟成に向いており、特に白茶の場合、無酸素で熟成する事で、香りがより強くなる性質があります。数年以上おくとより花やフルーツ、更にマスカット系の蜜の香りが形成されます。

熱を使わない白茶の加工

白茶は熱を全く用いずに作られるため、茶葉が生きた酵素を含んでおります。収穫された茶葉は、室内の通気性の良い場所にて、ござの上に広げられ、徐々に水分を蒸発させることで、萎凋を行います。萎凋とは茶葉の酵素が脱水ストレスにより活性化され、穏やかに発酵(酵素的に酸化)する工程です。烏龍茶や紅茶の場合、萎凋のあとで茶葉に熱を加えることで発酵を止めますが、白茶は萎凋を継続しつつ、同時進行で乾燥も行い、最終的には茶葉をしっかりと乾燥させます。

水出し茶に最適

言うまでもなく水出し茶にするととても美味しいお茶です。目安としては5gで2リットル位の水出し茶が作れます。半日くらい冷蔵庫にて茶葉を水にしたしておけば完成です。尚いれ終わった茶葉は除去してください。また、水出し茶を作るときは、湯冷ましを使った方が味香りともに美味しくできます。冷蔵庫にいれておけば、数日間は新鮮なお茶を楽しめます。子供がとても喜びますので、是非、一度は試してみてください。

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