雲南省の無農薬無肥料の自然栽培茶から作った白牡丹を発売

[2020.07.06] Written By

白牡丹を発売しました。
雲南省の自然栽培茶から作った白牡丹は2018年に1度発売し、非常に人気のあるお茶でした。今回は2年ぶりの発売になります。
今年は原料の質、製茶の精度共に更に改善を行いました。非常に満足の行く品質に仕上がったと感じております。

水分管理が難しい白茶の生産

白茶の製造工程は、萎凋をしつつ、数日かけて穏やかに水分を減らし、最終的に乾燥して仕上げます。
製茶工程だけを見ると、単純なお茶に感じられますが、白茶の場合、酵素が活きた状態で残っている為、部分的にでも水分が残存すると、酵素が活性化し、茶葉が褐色化し、同時に蒸れ臭を呈します。
白茶の生産は、水分との戦いであり、理想的な白茶を作る為には、干し方は勿論、お茶の摘み方、茶葉の並べ方、空気の循環等、気をつけるべき点、経験がものをいう点は山ほど有ります。

白茶の製茶技術が高い福建省と原料の質が高い雲南省

私の経験上、中国の中で白茶の製茶技術が最も高いのは中国の福建省の福州と福鼎だと思います。
ただ、福建省の白茶は加工が上手な反面、肥料を豊富に与えた大規模茶園産ということもあり、全体に香りが軽く、味も薄く、茶葉原料の質があまり高くありません。
反面、雲南省は茶葉原料は非常に質が高いのですが、製茶技術が低く、雲南省で一般的に作られる白茶の殆どは、茶褐色をしており、蒸れ臭が感じられ、お世辞にも白茶と呼べないような品質がその殆どであるのが実情です。

2020年より新設備を導入

HOJOでは2015年より雲南省で白茶作りをしておりますが、作り方を細かく指導することで、出来るだけ色の良い、白茶を作ってきました。
その甲斐もあり、近年HOJOの店舗でも白茶の需要が増えてきました。
注文量が増えたことで、生産者が、2020年より白茶の生産設備を新設する必要性が生じました。2019年に2ヶ月現地に滞在した際、私の方で生産設備を設計し、細部を打ち合わせました。
昨年の秋茶で白茶の生産を行ってみたところ、味、香り、見た目共に、理想的な状態に仕上げる事が出来たため、2020年の春茶から本格稼働することにしました。
今年はコロナウイルスの関係で現地には行けませんでしたが、白茶の生産状況はビデオや写真で毎日確認することで、希望通りの品質が出来ました。

新しい設備で作った白牡丹はこれまでに増して、緑色が鮮やかで、また、甘い花のような香りが感じられます。

生茶原料もアップグレード

なお、生の原料茶葉の仕入れ先も変えました。
原料は臨滄の南西部標高2000-2100mの無農薬・無肥料の自然栽培茶園産、樹齢100歳以上の老茶樹の1芽2葉の茶葉を用いました。以前よりも素材の質が改善されており、後味の濃さと味の透明感にそれがあらわれております。

水出し茶との相性抜群

白牡丹はお湯でいれるのも美味しいですが、水出しが非常に美味しいお茶でもあります。5gを1.5リットルから2リットルの水に入れ、冷蔵庫で半日〜一晩おくだけで水出し茶が出来ます。水出しに使用する水は一旦沸騰した湯冷ましを使った方が味がより濃く、香りも増します。水出し茶を作ったあとの茶葉はお茶から取りだした方がお茶に雑味が出にくくなるためお勧めです。

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