雲南省の山に自生する野生のお茶で作る紅茶

[2016.04.09] Written By

IMG_2402

野生の紅茶「野生紅」は2015年に非常に人気があり、多くのお客さんがリピート購入してくださった商品でした。この商品の仕入は原料の特殊性と産地が非常に遠隔地にあることから、仕入が一般的なプーアル茶以上に難しく、特に原料の質、加工の精度にブレが生じやすいため非常に心配しておりました。先週になり、ようやく気に入った品質のお茶を仕入れることが出来ました。

事前予約による特注で生産

今年は中国全体での野生の紅茶需要が増加し、原料の争奪戦となる事が予想されていたことから、私は2月の時点で生産予約をいれ、良い品質の原料確保に努めてきました。特注ではなく野生紅を現地で探し回るという方法もありますが、原料の質・加工の技術の両方を満たす商品を探し出すことは非常に難しく、現実的ではありません。私は以前から付き合いのある腕の良い紅茶の茶師に、事前予約することで私の会社専用に加工して貰っております。
IMG_2467

IMG_2521

IMG_2479

IMG_2600

鎮康の山に自生する高樹齢の木から原料を回収

野生茶は雲南省の広い範囲に自生しておりますが、今年は鎮康とよばれる雲南省の南西部の地域の野生茶を使いました。

IMG_2608

今年の野生茶原料は、例年よりも平均的に樹齢の高い木から収穫されております。実際に野生茶が自生している山を訪問しましたが、他の場所と異なり、お茶の木の平均樹齢が非常に高く、それがゆえに昨年のお茶よりも更に深い余韻が感じられ、また、ボディ(ふくよかさ)に関しても昨年のお茶を上回っております。野生茶が自生している山は、近くの町から5時間ほど4駆の車で走ったところにあり、近隣に小さな村が1つあるだけで、それ以降はひたすら山また山というエリアでした。この村は、傈僳族(リースー)という少数民族の村で、村長に相当する村の長以外は中国語すら通じず、一緒に行った生産者も村長以外の人とは全くコミュニケーションがとれておりませんでした。山のあちこちに散在している野生茶は村人によって収穫され、村の長を通じて回収されます。

IMG_2590

IMG_2574

IMG_2559

野生のお茶の木

IMG_2555

IMG_2544

左右とも野生のお茶の木

IMG_2538

 

新茶のうちは烏龍茶のような香り、熟成によりより華やかに変化

作りたての野生紅は、新鮮すぎるため香りはあまり強くありません。私は個人的に新茶の爽やかな香りが好きですがが、強い香りを希望される場合は夏くらいまで寝かすと熟成により香りが強くなります。今年、野生紅を選ぶに辺り、昨年のお茶のサンプルを持ってきましたが、一年熟成した昨年のお茶は香りが非常に華やかに感じられました。逆に、今年の新茶は、鳳凰単叢烏龍茶のような非常に強いフルーツの香りが特徴的に感じられ、これはこれでとても美味しいと思いました。

IMG_2405

IMG_2422

IMG_2430

IMG_2415

お茶が入荷するのは、4月の末か、5月の上旬位になる予定です。ただ、その前に、もう一度生産者の工場を訪れ、出荷前の品質の最終確認をしなければなりません。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

雲南省、標高2000m超の無肥料無農薬茶園産・古樹茶花が入荷
年末から品切れとなっていた古樹茶花が入荷しました。 本商品は、昨年11月から12月にかけて雲南省で摘まれ、天日で乾燥されたお茶の花です。今年は晴天が続いたこともあり、これまでの入荷実績と比較しても、極めて品質の高い茶花が …
永德県棠梨山産の木易古樹生茶2013を発売
木易古樹生茶2013年を発売いたしました。 雲南省臨滄市永德県にある棠梨山で収穫されたお茶から作られたプーアル生茶です。木易は、棠梨山の茶園が位置するエリアを指す通称として、生産者が用いている名称です。 仕入れ後、弊社倉 …

最新の記事 NEW ARTICLES

雲南省、標高2000m超の無肥料無農薬茶園産・古樹茶花が入荷
年末から品切れとなっていた古樹茶花が入荷しました。 本商品は、昨年11月から12月にかけて雲南省で摘まれ、天日で乾燥されたお茶の花です。今年は晴天が続いたこともあり、これまでの入荷実績と比較しても、極めて品質の高い茶花が …
有名産地のプーアル茶と品質の関係を考える
同じ中国雲南省で作られるプーアル茶の中には、中国国内はもちろん、世界の愛好家にも広く知られた有名産地が複数存在します。 西双版納の老班章、易武、布朗山、臨滄市の氷島、昔帰、馬鞍山、忙肺などがその代表例で、これらの産地のお …
永德県棠梨山産の木易古樹生茶2013を発売
木易古樹生茶2013年を発売いたしました。 雲南省臨滄市永德県にある棠梨山で収穫されたお茶から作られたプーアル生茶です。木易は、棠梨山の茶園が位置するエリアを指す通称として、生産者が用いている名称です。 仕入れ後、弊社倉 …
産地でも珍しい実生老木の鳳凰単叢老欉蜜蘭香2022
非常に特別な鳳凰単叢老欉蜜蘭香2022を発売いたしました。特別である理由は、この蜜蘭香が、通常ではあり得ない実生の老木から作られている点にあります。そのため、一般的には考えられないほどの余韻が感じられ、非常に感動的な味わ …
雲南茶に使われる古樹・老樹・喬木の意味と実際
雲南省では、樹齢が高い茶樹ほど品質が高くなると理解されており、そのため樹齢を示す言葉が、お茶の名称やグレードに頻繁に用いられます。なかでも、古樹、老樹、喬木といった呼称は広く使われていますが、それぞれの意味や実際の使われ …
劉家古樹生茶2025を6年ぶりに発売
2019年以来、仕入を休止していた劉家古樹生茶2025を、6年ぶりに発売いたしました。 https://hojotea.com/item/d56.htm 劉家古樹生茶は、私たちが2014年からお付き合いのある劉氏が、自身 …
磁器茶器の選定について:三希牙白と徳化磁器
これまで当社では、磁器の茶器として台湾三希の製品を取り扱ってきました。三希の牙白シリーズは、お茶や水に対して優れた特性を備えており、実際にお茶の味や香りが明確に引き出されることから、当社としても高く評価し、約10年にわた …
手作り茶器各種入荷
渡辺陶三氏、前川淳蔵氏の茶器が複数入荷しました。 無名異 上赤 上赤は、佐渡島相川金山の坑道内から採取された、極めて稀少な天然土です。 金山に含まれる鉄分豊富な赤土 無名異 が、岩盤中で長い年月をかけて濾過されることで形 …
酸化酵素だけでは語れない発酵茶の香り-鍵を握る萎凋の科学
烏龍茶、紅茶、白茶などの発酵茶について、多くの書籍やネット情報では、お茶の発酵に関わる酵素としてポリフェノール酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ:PPO)のみが取り上げられています。 しかし実際には、お茶の発酵には多数 …
低温殺青で作り上げたフルーティなプーアル茶:独木春古樹生茶2025 散茶
独木春古樹生茶が入荷しました。 https://hojotea.com/item/d31.htm このお茶は製造が非常に難しく、今回入荷できたのはごく少量のみです。 今年発売後、数日で完売した白岩山古樹生茶と同様に、在庫 …

PAGETOP