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阿里山の茶園と製茶工場で烏龍茶の作り方を学ぶ
- [2006.10.25] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
烏龍茶作りは夜を徹して行われます。朝収穫したお茶は順々に加工されていくのですが、発酵工程が非常に長いことから、翌朝になってもまだ作業が続けられます。遅くまで工場見学をしていたため、帰りが遅くなりました。明日も早いため、要点のみ紹介したいと思います。
1.朝早く起きて、お茶会社に行きました。海外ビジネスに力を入れている会社ゆえ、凄く大きな企業と思いきや、実は家族スケールの物凄く小さな会社でした。私はファミリービジネスは好きです。決断の早さ、人間関係の濃さに関し、ファミリービジネスの右に出る物はありません。
2.製茶工場を訪れ日光萎凋(お茶の葉をしおれさせ、水分を蒸発すると同時に発酵を開始する工程)を見学しました。烏龍茶作りの最初の工程です。
3.阿里山に茶園と工場を見学に行きました。今は凍頂烏龍茶と高山茶の時期が始まろうとしており、茶園が活気づいておりました。阿里山は非常に急な斜面の山で、低~中所には膨大なビンロウジ園が広がっておりました。更に上に向かうと、茶園が広がっておりました。午後は常時霧に包まれているらしく、どこもかしこも霧だらけでした。この霧深い山が良いお茶の秘密なのです。
因みに、阿里山は台湾で唯一檜がとれる山です。台湾には沢山の山があるのですが、檜があるのは阿里山だけだそうです。実は、その昔日本軍が台湾に駐屯していた際、阿里山の檜を日本に輸出していたそうです。その際に、SLの導入をはじめとする、様々なインフラが整備され、同時に茶畑の開発が行われたのです。
4.昼食は業者の友人宅でご馳走になりました。台湾の家庭料理をご馳走して頂き、大変満足でした。
5.午後から、烏龍茶(高山茶・凍頂烏龍茶)の製茶工場を見学しました。ザルで茶葉を手早く攪拌するしぐさがとても印象的でした。高級茶は、こうした手作業の連続により作られます。茶葉は攪拌により徐々に傷が付き、そこからゆっくりと発酵が進んでいくのです。作業は全て職人による手作業。正に芸術でした。
6.茶園の見学をしました。既に夕方近かったこともあり、茶畑は殆どが霧に覆われておりました。更に、雨まで降ってきて、大変困難な写真撮影となりました。
7.夕食は何故か、「名物」の山羊鍋でした。3時間前までは生きていたと言う山羊をぶつ切りにして鍋にぶち込んだ豪快な料理でした。豚足ならぬ、山羊足まで入っておりました。大量の肉に加え、足も1足だけ渋々食べたところ、「足は2来ないと歩けないんだよ」と言われ、更にもう一足食べる羽目になりました。(詳細は後日)
8.夜に再び南投縣に戻り、購入するお茶の話し合いをし、再び工場で夜行われる作業の見学をしました。
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