Taiwan02_resize.jpg

烏龍茶作りは夜を徹して行われます。朝収穫したお茶は順々に加工されていくのですが、発酵工程が非常に長いことから、翌朝になってもまだ作業が続けられます。遅くまで工場見学をしていたため、帰りが遅くなりました。明日も早いため、要点のみ紹介したいと思います。

1.朝早く起きて、お茶会社に行きました。海外ビジネスに力を入れている会社ゆえ、凄く大きな企業と思いきや、実は家族スケールの物凄く小さな会社でした。私はファミリービジネスは好きです。決断の早さ、人間関係の濃さに関し、ファミリービジネスの右に出る物はありません。

2.製茶工場を訪れ日光萎凋(お茶の葉をしおれさせ、水分を蒸発すると同時に発酵を開始する工程)を見学しました。烏龍茶作りの最初の工程です。

Taiwan0001.jpg
日光萎凋の為に地面に広げられた茶葉

3.阿里山に茶園と工場を見学に行きました。今は凍頂烏龍茶と高山茶の時期が始まろうとしており、茶園が活気づいておりました。阿里山は非常に急な斜面の山で、低~中所には膨大なビンロウジ園が広がっておりました。更に上に向かうと、茶園が広がっておりました。午後は常時霧に包まれているらしく、どこもかしこも霧だらけでした。この霧深い山が良いお茶の秘密なのです。
因みに、阿里山は台湾で唯一檜がとれる山です。台湾には沢山の山があるのですが、檜があるのは阿里山だけだそうです。実は、その昔日本軍が台湾に駐屯していた際、阿里山の檜を日本に輸出していたそうです。その際に、SLの導入をはじめとする、様々なインフラが整備され、同時に茶畑の開発が行われたのです。

Taiwan1.jpg
山へ登る道沿いは大量のビンロウジ園でした。
Taiwan00_resize.jpg
山の斜面一面に広がるビンロウジ
Taiwan7.jpg
阿里山の山々

4.昼食は業者の友人宅でご馳走になりました。台湾の家庭料理をご馳走して頂き、大変満足でした。

5.午後から、烏龍茶(高山茶・凍頂烏龍茶)の製茶工場を見学しました。ザルで茶葉を手早く攪拌するしぐさがとても印象的でした。高級茶は、こうした手作業の連続により作られます。茶葉は攪拌により徐々に傷が付き、そこからゆっくりと発酵が進んでいくのです。作業は全て職人による手作業。正に芸術でした。

Taiwan0003.jpg
茶葉にを落とすことで傷を付け、発酵を開始します。
Taiwan4.jpg
発酵中の茶葉
Taiwan6.jpg
袋に入れ、きつく絞った後、圧力をかけて揉むことで茶葉は烏龍茶特有の丸い形になります。

6.茶園の見学をしました。既に夕方近かったこともあり、茶畑は殆どが霧に覆われておりました。更に、雨まで降ってきて、大変困難な写真撮影となりました。

Taiwan03_resize.jpg
Taiwan9.jpg
 

7.夕食は何故か、「名物」の山羊鍋でした。3時間前までは生きていたと言う山羊をぶつ切りにして鍋にぶち込んだ豪快な料理でした。豚足ならぬ、山羊足まで入っておりました。大量の肉に加え、足も1足だけ渋々食べたところ、「足は2来ないと歩けないんだよ」と言われ、更にもう一足食べる羽目になりました。(詳細は後日)

8.夜に再び南投縣に戻り、購入するお茶の話し合いをし、再び工場で夜行われる作業の見学をしました。

Taiwan04_resize.jpg
Taiwan05_resize.jpg
 
明日は別の場所に移動し、新しい業者と会う予定です。ブログがアップできるかどうかは、ネット環境次第です。続く・・

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …

最新の記事 NEW ARTICLES

単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …
東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
雲南省の稀少茶、大雪山野生白茶2024を発売
大雪山野生白茶2024の散茶を発売しました。 このお茶は、私達が実際に現地雲南省の産地に滞在し、現地で生産管理しながら作り上げたお茶です。 雲南省における野生茶の定義 これまで何度も説明しておりますが、雲南省 の人々は例 …
HOJO独自の新製法で実現した香り高い紅茶:雲南での挑戦
雲南省に1.5ヶ月滞在した期間中、良質な白茶やプーアル茶の生産はもちろん重要な課題でしたが、今回の大きな目標は、小ロット生産にも対応した新しい紅茶の生産方法を開発することでした。 一般的に雲南紅茶といえば、当店のラインア …
2024年の雲南省お茶シーズン:予想外の気温と収穫の混乱
長い雲南省の仕入れを終え、現在マレーシアのクアラルンプールに滞在しております。輸入したお茶の評価や海外用のお茶の発送など細かな手配が必要なため、クアラルンプールの会社に来月まで滞在予定です。 今年はシーズンの最初である3 …
2024年の白茶:理想的な天気と現地滞在で品質は上々
私たちが雲南省で力を入れているお茶の一つは白茶です。白茶は昔から、福建省と雲南省で作られてきました。 福建省の白茶は製茶はよく管理されている反面、慣行農園方式で肥料を用いた農業をしているため、原料の質に関して、私は満足で …
雲南のおもてなし文化:食事に込められた思い
中国では、挨拶代わりに「你吃饭了吗?」、つまり、「ご飯食べた?」と言うのが一般的ですが、雲南省にいると、色んな局面で、「吃饭」「吃饭」、ご飯食べていきなさいと言われます。ただ、長く雲南省に携わると、これらのご飯への誘いは …
野生茶を求め雲南省臨滄市南西部の山村へ
現在、雲南省臨滄市の南西部にてお茶の仕入を行っております。 当店にとって重要な商品の1つに野生茶があります。野生茶は製茶はもちろんですが、原料確保が一番大きな課題です。 今回、新たに野生茶が有る場所があるらしいと言う情報 …
雲南省のお茶産地にてプーアル茶、白茶、紅茶の生産
3月24日から中国の雲南省臨滄市の南西部、永德、鎮康県にてお茶の仕入れ、生産を行っております。 雲南省は世界一と言っても過言で無い極上の原料がある反面、生産に対する管理が甘いため、出来合のお茶を仕入れたのでは、理想とする …

PAGETOP