上質なプーアル生茶で作るジャスミン茶

[2013.02.28] Written By


昨年プーアル生茶を用いてジャスミン茶を作るプロジェクトを計画しました。
きっかけはお客さんの一人からの提案だったのですが、私も今までにない美味しいジャスミン茶ができるだろうとかなり期待しておりました。

プーアル茶の良さとジャスミンの香りのコラボレーション

 

質の良いプーアル生茶には強いコクとボディのがあります。これをベースにジャスミンを作ったら、飲み応えがあり、深い余韻の残る素晴らしいジャスミン茶ができると予想しました。

 

ベースのお茶には冰島古樹生茶を利用

ベースとなるお茶は、コクとボデイのバランスが良い冰島古樹生茶を用いました。
最初はパール状に丸めてからジャスミン茶の花と混ぜて着香をしようと計画しました。
しかし、プーアル茶を丸めると、黒い部分が目立ち、しかもビー玉のような巨大な珠になってしまうため、製造中の酸化を恐れて、毛茶(荒茶の状態)のまま、商品化することにしました。
ところが広西壮族自治区のジャスミン茶の着香工場へお茶を送り、後は着香をするだけという状態になり、大きな問題が発覚しました。

プーアル生茶の毛茶

新鮮なプーアル生茶は緑茶のような色をしております。

着香工程のミスで挫折

通常、着香工程は、ジャスミン茶の花と、ベースとなる茶葉を混ぜ、翌朝花が開いた時点でパール状のジャスミン茶のみが篩で除去されます。
しかし、毛茶の状態のプーアル茶はジャスミン茶よりも大きく、パールのようにジャスミンの花との分別ができないことが分かりました。
これは生産の面から考えると常識的な問題なのですが、私も最初気がつきませんでした。
直ぐに直面した問題を連絡してくれたら、その時点から様々な対策をとれたのですが、中国の生産者ゆえに連絡が非常に遅く、対処しようとしたときにはジャスミンの花の季節が終わってしまいました。

着香直後はジャスミンの花と茶葉が混ざった状態

篩にかけてジャスミンの花と緑茶(パール状)を分別する。

今年は何としても成功させねばなりません。昨年に引き続き、広西の業者に頼むか、或いは、四川のスノージャスミン業者に着香をお願いするか、今から色々対策を練っております。

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