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雲南省の无量山にて野生のお茶を探しに行きました。

GPSを頼りに山道を数時間歩きました。野生のお茶が自生していたのは標高2000-2300m位の地点でした。
お茶の木を一本見つけると、周りにも何十本と群生しておりました。
人の手がかけられたお茶との違いは、山の中に生えているために、光を求め、上に向かって一直線に伸びている点です。
この為、お茶の芽も、まるで山菜のような生え方をしておりました。
正直、野生のお茶は非常に珍しく、実際に生えている状態を目にしたことのある人はもちろん、飲んだ事のある人も極めて希だと思います。
一般にプーアル茶を販売しているお店の多くが、「野生茶」という触れ込みで、プーアル茶を販売しております。
これらの「野生茶」と言う名称で販売されているお茶の多くは、野生茶ではなく、樹齢百年以上のお茶の木を指していることが多いようです。

野生のお茶=茶葉が大きいわけではありません。野生のお茶と言っても、複雑交配により、様々な形質へと多様化し、実際には、葉の形状、葉のサイズ、葉の色等々は千差万別です。

この特徴的な形状は野生のお茶ならではです。
因みに、味ですが、茶葉を噛むと極めて深い喉越しが感じられ、喉に吸い込まれるかのような深い味わいがあります。
ただし、野生のお茶の場合、香りも味も千差万別であるため、木によっては強い苦みがあります。
この苦みは、お茶の苦みではなく、まるで百草丸のような、漢方薬系の苦みです。野生のお茶を仕入れるときは注意深く苦みの有無を確認する必要があります。

野生のお茶ですが、山奥に住む農民が山で採集し加工した茶葉を仕入れることが出来ましたので今年から販売を予定しております。

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野生のお茶の典型的な茶葉の形状:外観は山菜に非常に近い
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野生のお茶の場合、緑の茎部分が非常に長いのが特徴

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野生のお茶の木:外観はサルスベリの木に似ております。上へ上へと伸びるため、人工的に作られたお茶と異なりヒョロリとしており背が高いのが特徴です。
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樹齢1000年もあるかと思われるお茶の巨木
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私のガイドさんと、その隣にあるのはお茶の木
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野生の木:野生の木だからと言って、巨木があるわけではありません。樹齢の若い木から、老樹まで様々な木があります。
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斜面には沢山のお茶の木が自生しており、ビデオ撮影もたっぷりしました。写真は木の根元に生えているお茶の葉を撮影している私です。
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雰囲気を伝えたくてこの写真を選びました。左下で手を挙げているのが私です。(心霊写真ではありません。)私の隣にあるのはお茶の木です。
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野生のお茶の木の写真を撮っている私のガイドさん

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